一枚板テーブルの塗装は、主にオイル塗装ウレタン塗装液体ガラス塗装セラウッド塗装の4種類に分類されます。塗装無しという選択肢もありますが、無垢材一枚板を利用する際、汚れを防いだり割れや反りが発生するリスクを軽減させたり、綺麗な杢目を楽しむためにもいずれかの塗装は行なった方がよいとされています。

一枚板テーブルの塗装の種類

一枚板テーブルの塗装の種類は、以下の通りとなってきます。

塗装無し

無塗装状態の神代栗

無塗装状態の神代栗

材木屋、銘木屋から一枚板を購入すると、塗装無し状態の無垢材であることがほとんどです。そのままテーブルとして利用することもできますが、汚れが付くと汚れが目立ち、奥まで浸みこんでしまうと汚れを取るのが大変です。また、塗装無しで利用していると全面が空気に触れてしまい、十分一枚板が乾燥していない状態の場合は、割れたり反ったりする可能性が高いとされています。

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オイル塗装

一枚板用のオイル、エキストラクリアー1101

一枚板用のオイル、エキストラクリアー1101(梶本銘木店にて撮影)

オイル塗装は、一枚板を一枚手軽に安く自ら行なうことができる塗装方法です。オイル塗装で利用されるオイルは、植物性であることから、木の呼吸を妨げることなく自然な風合いを残したまま仕上げることができます。木が呼吸できるということは、割れたり反ったりする可能性があるということになりますが、塗装無しの状態と比べると、オイル塗装を行なっておいた方が変化を防止することができます。また、オイル塗装の場合、撥水性、耐透水性、耐熱性、耐久性などには弱いため、一枚板の上にコーヒーや醤油などをこぼしてしまった場合は、拭き取っても汚れを取ることができず、そのまま放置しておくと木の内部まで汚れが浸透してしまうため注意が必要です。梶本銘木店で購入した神代栗を自らオイル塗装してみた様子について、以下のページでまとめています。

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ウレタン塗装

厚いウレタン塗装がのったブビンガの一枚板テーブル

厚いウレタン塗装がのったブビンガの一枚板テーブル(株式会社天成商事にて撮影)

従来から一枚板の塗装として主流なのがウレタン塗装です。ウレタン塗装では、厚みがある透明なプラスチックのような塗料のため、撥水性、耐透水性、耐久性に優れています。ただし熱に弱く、ウレタン塗装の上に熱い器などをのせてしまうと跡が残ってしまったり、傷を付けてしまった場合には自ら再塗装を行なうことができないなどメンテナンス性に劣ります。また、ウレタン塗装は木の自然な触り心地(無垢感)が損なわれるため、触った感触はプラスチックやアクリルに触れているような感触となります。汚れが付いてしまった場合など、簡単に拭き取ることができるので、レストランやカフェなど、不特定多数の人が多く利用するような場面に有効な塗装方法です。

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液体ガラス塗装

水のような特殊液体ガラス塗料

水のような特殊液体ガラス塗料(祭り屋東五軒町店にて撮影)

液体ガラス塗装は、オイル塗装とウレタン塗装の良い点を重ね合わせたような塗料です。見た目は透明の液体で、ペットボトルなどに入っていると見た目は水とまったく区別が付きません。撥水性、耐透水性、耐熱性、耐久性、メンテナンス性、耐紫外線性などに強く万能な塗料となりますが、オイル塗料と比較すると価格が高額となります。また透明な塗料であることから、一枚板の風合いを損なうことなく、自然なままの状態で仕上げることもできる塗料です。

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セラウッド塗装

セラウッド塗装のサンプル

セラウッド塗装のサンプル(無垢一枚板専門店slab teamにて撮影)

セラウッド塗装は、従来より一枚板塗装の主流であったウレタン塗装やオイル塗装が持つ年月の経過や、紫外線による化学変化で黄色く変色してしまうといった問題を回避するための塗装技術です。重ね塗りを行なうことによって、ウレタン塗装のような光沢を持たせることもできれば、その逆で重ね塗りを行なわなければオイル塗装のような自然が風合いを残すことも可能です。ウレタン塗装よりも価格は割高となってきます。

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メリット、デメリット

塗装の種類別にメリットとデメリットについて一覧表にしてまとめてみました。◎印や◯印はメリットで、☓印はデメリットとなる箇所になります。どの塗装が優れているか?というよりも自らの利用用途にあわせた塗装を選ぶのがおすすめです。例えば、無垢材一枚板をテーブルとして利用せずに、部屋に立てかけてインテリアとして使う分にはオイル塗装で十分ですし、カフェやレストランなど利用頻度が高い場所で利用するのであれば、ウレタン塗装の方が耐久性があり、劣化せずに長期間利用できる可能性が高まります。一覧表縦軸の項目については、以下の割合を示しています。

  • 無垢感:一枚板を触った時に感じる自然な木のぬくもり感が得られる割合
  • 撥水性:一枚板の上にこぼした水分をはじくことができる割合
  • 耐透水性:一枚板にこぼしてしまった水分が内部まで浸透する割合
  • 耐熱性:一枚板の上に熱い物を置いた時に耐えられるかの割合
  • 耐久性:経年変化に耐えられ長く利用することができるかの割合
  • メンテナンス性:自ら一枚板の塗装をしなおすことができるかの割合
  • 耐紫外線性:一枚板が紫外線の影響を受けて変色する可能性があるかの割合
  • 価格:塗料の値段が安いのか高いのかについて

※スマートフォンからアクセスの場合は表が横スライドします。

塗装の種類 無垢感 撥水性 耐透水性 耐熱性 耐久性 メンテナンス性 耐紫外線性 価格
塗装無し 安い
オイル塗装 安い
ウレタン塗装 高い
液体ガラス塗装 高い
セラウッド塗装 高い

一枚板購入時の基礎知識

一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れや反りなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。

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