アサダ(浅田)は、アサダ属カバノキ科です。産地は日本全土・朝鮮半島及び、中国にも生育しています。平地に近い場所や里山でも見られ、本材は埼玉県奥秩父産のアサダ(浅田)のコブです。この様な50cm近く有るコブはめずらしいと思います。別名ハネカワ・ミノカブリと呼ばれています。ハネカワとは、幹肌皮がまるで下方に反り返っているのでこの名があります。

アサダ(浅田)・バール

写真①:アサダ材としてはめずらしい巨大コブ

アサダ(浅田)・バールについて

マカバと同程度の硬さが有り、昔は靴の木型、適度の硬さからスキー板、ソリ材にも使われました。今は桜材の代替品として、高級フローリングとして人気があります。

アサダ(浅田)・バール

写真②:非常に細かいアイバール(粒杢)

アサダ(浅田)・バール

写真③:幹廻りに付くアサダコブ材

アサダ(浅田)・バール

写真④:アサダコブの断面杢

ハルニレコブ断面

写真⑤:アサダ材と杢目が良く似るハルニレコブ断面

今日、コブ材はいろいろなターニング製品や小物造り、杢目の細かさを生かして、木軸ペンにも利用されます。