チェチェンバールは、学名:メトピウム・ゴラウネル、産地:中米(メキシコ・西インド諸島)です。ウルシ科で樹高が15m~30m、径80cm~1m近い材もあります。

チェチェンバールについて

材面は、深み有る赤褐色、カカオ色に始まり、ウイスキーモルト色、又ブラウン・バター色までいろいろな色彩を持つ魅力的なトロピカルハードウッドです。

チェチェンバール

写真①:ウルシ科特有の棘(トゲ)が全面に有り、杢目は面白い所が詰まった材

写真①の様にウルシ科特有の棘(トゲ)が全面に有り、杢目は面白い所が詰まった材です。

別名、カリビアンローズ・ニカラグアローズ・パナマローズ等が有ります。特にポイズン(毒)ウッドと呼ばれ、生材の樹皮・樹液には、目や皮膚に重度のアレルギーが引き起こされる為、この名が付いたと言われています。

※注:乾燥した材には毒はありません。

チェチェンバール

写真②:乾燥した材は色彩も淡い黄味掛かった色

写真②の様に乾燥した材は色彩も淡い黄味掛かった色です。

産出国から出荷される時、外皮が付いていると検疫に引っ掛かる為、多くは外皮が剝がされます。乾燥には時間が掛かりますが、その分、杢目が細かくターニング材としては1級品です。

チェチェンバール

写真③:外皮部分を取り除いたチェチェンコブ材

日本でこの材が普及しなかった理由

普及しなかったのは、この材にポイズン(毒)が有り、森林伐採業者が重度のアレルギー反応を起こす為、材を伐採しなかった事が幸いし、今日急に人気が出てきた樹木の1つです。