欅(けやき)は、日本全土(現在北海道に於いても欅や栗などの元々無い樹種も植林されています。)その他朝鮮半島、中国、台湾です。樹高20m~35m・径70cm~2m近い大径木があります。大地に箒(ほうき)を逆さにした様な樹形は、日本を代表する樹木の1つです。

欅(けやき)・バールについて

淡い黄褐色から褐色・赤褐色など、樹齢や育成地により、変化が見られ、老齢木では鶉(うずら)・牡丹(ぼたん)・如鱗杢(じょりんもく)・玉杢・チヂミ杢・タクリ杢などの多くの杢目の代表が材面に現れています。欅は寺院等の建築材に始まり、古建築に多く使われ、戦前の農村家屋にも主要な材として用いられ、又、生活用具・什品にも欠かせない樹木です。

バール・コブ

欅材でバールは、あまり見掛けないと思います。老木の根元ではコブが幾重にも重なっている事が多く、この根部分は、指物品・小卓・箪笥・置物・工芸品・刳物品(盆)などに多く用いられ、単独の幹コブ発症率は少なく、この事もめずらしい所以です。

欅(けやき)・バールスライス

写真①:欅(けやき)・バールスライス

写真①の欅(けやき)材の形は、バールスライスと言われます。ボールキャップは、バールコブに外皮が付いた状態を意味します。本品も木軸ペン製作に向いた材と言えます。