アヤン(モビンギ)は、マメ科です。西アフリカ(ナイジェリア)・カメルーン・カボン・ウガンダなどの広域に渡り生育しています。正式な樹種名はアヤンですが、日本ではモビンギ・ムビンギの名で通った材です。欧米ではナイジェリア・サテンウッドとも呼ばれます。

モビンギの一枚板

写真①:レモン色にサテンの照り杢が見られる材

アヤン(モビンギ)について

樹高30m~38m・径1m~1.5mの大径材で、日本には80cm前後の材の輸入が多いとされます。外皮はキルク(コルク)質の薄い皮で被われています。白太は浅く通常3cm~4cmです。淡黄色から深い鮮黄色・レモン色で、細かい濃黄色の縞目があります。耐久性や曲げにも強く上手く乾燥処理すれば、一級の樹木です。

用途

目止めをすると加工仕上りも良く、高級な材に生まれ変わる特色があります。家具・キャビネット・室内装飾材として欧米では人気があります。カウンターに始まり、キッチン・テーブル等、テーブル材使用には、Aクラスの材で特異なレモン色は特に店舗、バーカウンターに照明の組合せにより、材の艶・照りが有り、見る人を魅了します。幻想の空間と感じる人が多いです。

アヤン(モビンギ)

写真②:美しいサテン地が魅力の材