ボセは、センダン科です。産地は西アフリカ(コートデュボア―ル・ザイール・ナイジェリア・カメルーン・カボン)です。別名はアフリカン・チェリー、アフリカン・マホガニーです。樹高15m~25m・径60cm~1mが平均アベレージですが、1mを超す大径材も有り、西アフリカを代表とする樹木です。板根(ばんこん)を有する材です。

ボセについて

白太辺材は白色で、巾5~10cm程有りまる。製材時はクリーム色から黄桃色ですが、写真①の様に、乾燥後は美しい桃褐色になります。材には良い香りがあります。経年変化後は、写真②の様に多少色彩が濃くなる傾向があって、橙色や濃い桃色になります。

ボセの一枚板

写真①:巾1m近く有るボセのテーブル材

材の利用

大径材なので、長さを必要とするカウンター材やテーブル材の加工品には、人気が高い樹木の1つです。この材は加工性に優れ、加工後光沢も有り、テーブル板以外、家具・内装品にも広く利用されています。経年変化した材面は、ホンジュラス・マホガニーにも似る為、代替品としても人気があります。

材は接着性も良く、比較的安価な経済性が有り、今人気の樹木の1つと言えます。特に杢目(リップルマーク)を中心に、杢や材の色彩が黄褐色の材も有り、ゴールド・ボセとも言われます。このボセに近い近似種材が他に2種類有ると言われています。

ボセの一枚板

写真②:経年変化後、橙色や濃い桃色になる為、アフリカン・チェリーの別名があります。