ブビンガは、マメ科です。キブルテア・チッスマニ・ペルグリニアーナの3種類の樹種が混ざり合い共存しています。産地はカメルーン・カボン・ザイール・ナイジェリア・コンゴ・コートジュボワール・中央アフリカ諸国です。別名はアフリカンローズウッド、アフリカの星とも呼びます。ブビンガの名称は、産出国カメルーンの呼び名です。ケバヂンゴの名称は、産出国ガボンの呼び名です。

ブビンガの一枚板

写真①:板巾いっぱいに広がるブビンガの良杢目

ブビンガについて

ブビンガの樹木は、とにかく大きいの1言に尽きます。樹高20m~40m、径は80cm~1.6m。大きい材は、径2m~3m近い巨木材です。材面は赤褐色が木地色で、紫の濃い筋目を有します。大径材なので杢目は、色々なパターンを有する材が多く、重量も有り一度目にすると大きさ、杢目のすばらしさは、迫力と共に忘れられなくなります。少しピンク色を持った材も有り、甲乙付け難い魅力有る色彩です。

材の利用

大径材を生かした建築材(廊下板、各地板類、角柱類)は、日本へ輸入された当時、あらゆる建築材・部材として使われました。現在では一枚板として会議室の大テーブルや店舗など、長いカウンター材にも多く利用されています。特殊な所では、欅の大径材不足から特大寸の太鼓の材料として使われています。

材の欠点

日本に輸入時、未乾燥材が多く、使用後トラブル(反り・割れ・捻れ)が頻繁に起きました。年を経て今はトラブルは聞こえて来ません。

一枚板比較からの提案

この材も含めて最低10年以上乾燥している事がトラブルを防ぐ原点です。又材の曲がった物や片側しか天然皮が付いていない材、杢目が下から上まで整っていない板、柾目の通りが悪い材や極端に厚みの薄い物などは避けた方が賢明です。

全体にバランス良く杢目が有るブビンガ材

写真②:全体にバランス良く杢目が有るブビンガ材

中には小豆(あずき)状の面白い材

写真③:中には小豆(あずき)状の面白い材

ブビンガ・小豆杢(あずきもく)を使った木軸ペン

写真④:ブビンガ・小豆杢(あずきもく)を使った木軸ペン

※木軸ペン:岡山県・津山市 沼本 一臣氏 製作