ホンジュラス・ローズウッドはマメ科です。学名はダルベルギア・ステヴエンソニーです。産地は中米諸国、ホンジュラス・パナマ・ベリーズ・グアテマラ・ニカラグア・コスタリカ・パナマです。樹高は6m~15m・径は40cm~60cmが平均アベレージですが、かつては樹高30m以上、径75cm~1m近い大径木もあったと聞きます。

ホンジュラス・ローズウッド

写真①:ホンジュラス・ローズウッド材の代表的杢目柄(笹目系の杢目のピンク系木地)

ホンジュラス・ローズウッドについて

材面は淡紫褐色地に濃い紫色の縞が有る美しさが一際有るローズウッド材の1つです。笹杢系を中心に、小豆杢や細かい気泡状の杢目も有り、バラエティに富む杢目柄・色彩です。世界のバール材でも紹介させていただきましたが、伐採根(山中に残して来た)バール材が、昨今人気が有り、欧米のナイフ・木軸ペン作家の注目を集めています。

用途

家具関係のツキ板に始まり、昔から楽器マリンバ・木琴に使われ、ギター関係(フェイス・バック板、指板)にも使われます。

ホンジュラス・ローズウッド

写真②:めずらしいホンジュラス・ローズウッドの小豆杢(あずきもく)

写真②は、めずらしいホンジュラス・ローズウッドの小豆杢(あずきもく)です。

材のこれからの展望

現在、中米各国は、森の復元・植林事業を重点に展開して、観光事業に”力”を入れ始めました。少し前までは、経済的危機が各国を襲い、又犯罪多発地帯でも有り、ギャングが横行し、麻薬と共に違法伐採が資金源になっていました。植林事業が間に合うかは、判断出来ませんが材の枯渇が一番心配される樹木の1つです。

ホンジュラス・ローズウッド

写真③:ホンジュラス・ローズウッドの小豆杢(あずきもく)の良材とその材を用いた木軸ペン

写真③は、ホンジュラス・ローズウッドの小豆杢(あずきもく)の良材とその材を用いた木軸ペンです。

※木軸ペン:岡山県・津山市 沼本 一臣氏 製作