埼玉県八潮市にある1930年創業の老舗一枚板専門店「木の店木楽」(有限会社高橋材木店)さん(※以下、敬称略)より取材のご依頼をいただき訪問してきました。一枚板を販売する様々な家具店や材木店に足を運んできましたが、その多くが塗装まで終えた完成状態の一枚板を主に販売しているのに対して、一枚板専門店「木の店木楽」では、加工前の原板販売がメインの一枚板専門店です。「原板を販売している材木店は多い」事も確かなのですが、一枚板専門店「木の店木楽」では、倉庫にある原板全てに対してサイズ、価格、特徴が綺麗にラベリングされているせいか、”原板の販売に主軸を置かれていらっしゃる”という印象を強く受けたのかもしれません。完成された一枚板は、塗装もされ杢目がくっきりと浮かび上がっている商品が多いですが、原板だとなかなか杢目がはっきりと見えない事が多いです。しかし、一枚板専門店「木の店木楽」では、原板の販売をメインとしている為なのか、綺麗な杢目がシッカリと確認できる原板がとても多い印象を受けました。また、ただ単に杢目が乗る一枚板というよりも、より洗練された綺麗で上品な印象を受ける一枚板の在庫が多くありました。そして社長の高橋さんは「販売している一枚板は全て乾燥済みです」と自信を持って発言されていらっしゃった事が、一枚板の買い手側の立場からするととても好印象でした。”乾燥済みの一枚板を販売している”この言葉を断言できる一枚板の販売店はとても信頼できます。そして、ウレタンやセラウッド塗装を除く加工工程については、自社で全て完結されている為、一枚板の加工賃については安く抑えていらっしゃるとの事で、脚まで含めた一枚板の価格がとてもリーズナブルでした。中には「こんなに安くてよいの?」と思う一枚板の在庫もありましたので、ぜひ一枚板をお求めになられる方は、店舗への来店やお問い合わせをしてみる事をおすすめ致します。それでは、店舗の詳細についてご紹介させていただきます。
一枚板専門店「木の店木楽」
一枚板専門店「木の店木楽」は、一枚板の仕上がりを確認できるギャラリー、原板の一枚板が展示販売されている倉庫、注文が入った一枚板を加工する工房に大きく分かれています。店内の一枚板の在庫数は約3,000枚です。天然乾燥を終えた一枚板を人工乾燥させる設備も保有されておりました。人工乾燥については、老舗ならではの経験から得られたノウハウが使われており、詳細については企業秘密との事でした。また、乾燥のタイミングで暴れる可能性が高そうだと判断した一枚板については、高周波プレスが施されている一枚板の在庫もありました。一枚板の販売で一番の肝となる”乾燥”については、徹底管理されておりました。それでは、一枚板専門店「木の店木楽」のギャラリー、倉庫、工房をご紹介させていただきます。