大きさによる原木(げんぼく)の呼び名の違いについて、桧(ひのき)の原木を例にご説明いたします。
目次
原木の呼び名について
小径木(しょうけいぼく)
- Aは、小径木(しょうけいぼく)と呼びます。
- 原木丸太の末口(すえくち)が径15~20センチメートル。
- 芯持ちの柱(一般材)取り丸太を指します。
※A以下の径材は、チップ、パルプ材に向けられます。
中目木(なかめぼく)
- Bは、中目木(なかめぼく)と呼びます。
- 原木丸太の末口(すえくち)が径18~30センチメートル(通称)。
- 尺(30、3センチメートル)丸太を指します。
- 母屋(もや)・桁(けた)・丸太の側(がわ)で貫材(ぬきざい)・棰木(たるき)など羽柄材(はがらざい)
大径木(たいけいぼく)
よくある質問と回答
質問:役物(やくもの)とは何ですか?
回答:役物とは節が無い材、良質材の事を言います。材木屋で役物を扱っているといえば無節を中心に、例えば長押(なげし)・鴨居(かもい)・巾木(はばき)など造作材の高級品も指します。
質問:節の数によってランクがありますか?
回答:節の数の小さな順に、小節(こぶし)、上小節(こぶし)と表記され、その上が無地(むじ:節が無い)となります。今言っているのは、平面でのランクで、角材(かくざい)では、4面ある内の1面に節があれば、3面無地1面小節などと呼ばれ、各節の出方で呼び名が多種に渡ります(例:3面上小節1面無地、2面小節2面上小節など)。
※注意:輸入材の規格、日本材の規格、樹種によっては、規格表示が異なりますが、現在日本で流通されている一般的な表示を記しています。
原木(小径木、中目木、大径木)についてのご紹介は以上です。続いて板取り製材についてをご紹介いたします。
原木の製材について
原木の製材について、原木(小径木、中目木、大径木)、板取り製材、杢目(もくめ)をバランス良く挽き直す術に別けてご紹介いたします。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。