一枚板を販売している瀬尾木材有限会社から徒歩7分ほどの場所に、一枚板を販売する株式会社鴨川商店があります。株式会社鴨川商店は、新木場の第二貯木場に面しており、今もなおその名残を眺めることができます。株式会社鴨川商店の店内は、とても広く一枚板の在庫数は、把握できないほどの数があります。他の材木店、銘木店では見かけることができないようなかなり貴重な樹種も眠っていそうな雰囲気が漂っていました。なお、一枚板の購入検討で訪れる際には、事前連絡は必須です。っというのも、広大な敷地内に一枚板が高く桟積みされてしまっているため、突然訪れて在庫の一枚板を確認できるような状態ではありません。株式会社鴨川商店へ一枚板購入検討で訪れる際には、事前予約必須です。実際訪れて確認してきた株式会社鴨川商店内の様子をご紹介いたします。
株式会社鴨川商店
株式会社鴨川商店は、新木場駅から徒歩だと20分から30分ぐらい歩いた場所にあります。駅から少し離れた場所にあるため、車で訪れた方がアクセスがスムーズです。広大な敷地内に桟積みされた一枚板を見てきました。
敷地内の様子
店舗の入口です。左側が事務所になっていますので、一枚板の在庫を見せて欲しいことと、写真撮影をさせて欲しい旨を伝えて敷地内の奥へと進んでいきます。
入口から既に巨大な一枚板が桟積みされています。
入口から凄いところだなっと思いながら、奥へと進んでいくと割れ止め作業が行なわれていました。
割れ止めとは、櫨(ハゼ)の実から採れた木ロウ(木蝋)や割れ止め剤の事です。塗ったばかり状態では白いですが、時間の経過と共に透明になっていきます。一枚板を乾燥させる際には、一枚板に反りや割れが発生しないように割れ止めがとても重要になってきます。
建物の内部へと入ると、工房?工場?なのか在庫を管理している場所なのか区別が付かないほど一枚板が桟積みされています。
入口を入って、まず目に入ってきたのがこちらの黒柿です。
かなり厚みと長さがある黒柿が沢山ありました。
内部は大量の一枚板が桟積みされています。
このまま奥へと進んでいくと、突き当たりが新木場の第二貯木場となっています。
現在は可動しない状態ですが、貯木場の名残を見ることができます。
新木場の第二貯木場周辺では、一枚板が天日干しされていました。
第二貯木場周辺の入口にも沢山の一枚板が桟積み状態です。
店内にある一枚板の在庫を確認するため、内部へと戻っていきます。
こちらは楠(クス)の巨大な一枚板です。製材されたばかりのせいなのか、楠(クス)特有の湿布のような臭いがただよっていました。
こちらは巨大な神代タモの一枚板です。タモの神代は、アクセサリーなどに使う端材サイズはよく見かけるのですが、ここまで巨大な神代タモを見たのは初めてです。表面になかなか綺麗な杢目があったのですが、高く桟積みされてしまっているため、表面の写真を撮影することができませんでした。
株式会社鴨川商店の一枚板は、どれも巨大です。
手前に立てかけられている木では無く、裏側にある神代杉と思われる巨大な一枚板がとても気になりました。
こちらも巨大な神代杉だと思われます。割れ止めがされていました。こんなに巨大な神代杉は誰が購入するんだろうっと思ってしまいます。
厚みはそれほどありませんでしたが、神代杉の板が立てかけられていました。神代杉の上に記載されている「特撰」の文字が気になりました。神代杉はとても好きで、現在5枚ほど保有しているのですが、見てると欲しくなってしまいます。
特撰とは特選と同じ意味なんだろうか…と漢字の意味が気になってしまいました。
このあたりも神代杉っぽいです。そしてとにかく大きいです。一般の家庭で使える大きさをはるかに超えています。
屋久杉の下に、秋葉山社木杉と記載された一枚板がありました。普段見かけることはまずない一枚板のような気がします。
一枚板には樹種の名称が記載されているものと、記載されていないものが数多くあるので、なかなか見た目だと何の樹種なのか把握できない一枚板が数多くあります。株式会社鴨川商店へ訪れる際には、やはり事前に希望する一枚板の樹種やサイズを連絡するのは必須と思っておいた方がよいと思います。
店舗、企業情報
株式会社鴨川商店の店舗、企業情報については、以下のページでまとめています。
新木場で一枚板が購入できるお店
木材の町、新木場。沢山の材木屋や銘木屋があるのですが、どこのお店に足を運んだら一枚板が購入できるのかイマイチよく分からなかったので、実際現地に足を運び、一枚板を購入できる店舗を確認してきました。新木場で一枚板を販売する店舗の多くが、高く桟積みされた状態で一枚板を販売している店舗が多いため、一枚板を購入しに新木場へ訪れる際には、あらかじめ訪問する店舗に、希望の樹種、サイズを伝えておいた方が、ジックリと希望の一枚板を選定することができます。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。