陸上と水中にある貯木場とは

  新木場の眺め

新木場の眺め

新木場にある梶本銘木店新木場本社「世界の優良銘木展示場」を訪れた際、店内に8メートルを越える巨大な秋田杉の一枚板があり、「こんな巨大な一枚板、どうやって運んだんだ?」っと思いスタッフの方に質問したところ、「今の搬送は陸路がメインですけれど、昔は大きな木材は船で運んでましたからね。」っとの回答をいただいた時に、「そういえば、江戸時代の木場の海や川に沢山の丸太が浮かんでいる光景をテレビで見たことがある。」っということが脳裏をよぎりました。木に興味がなかった頃は、何も思わなかったのですが、木に興味を持ち始めると、なぜ河川に丸太が大量にあったのかが、輸送以外にも理由があることが見えてくるようになりました。



新木場の貯木場

新木場では、昔の貯木場の名残がまだ残っています。こちらは、2018年12月に撮影した新木場周辺の様子です。いつ沈められた丸太なのかは不明ですが、今もなお海の上には木材が浮かんでいます。

第一貯木場

砂町運河にかかる橋の上から、梶本銘木店新木場本社方面に広がる第一貯木場の様子を撮影しました。

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

第二貯木場

瀬尾木材有限会社周辺、株式会社鴨川商店周辺から、第二貯木場の様子を撮影しました。

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

新木場で見れる昔の貯木場の名残

現地の材木屋や銘木屋の方々に、「新木場の貯木場が材木でいっぱいになることはもう無いんですか?」っと質問した答えは、「もう無い。」との回答でした。今は名残だけを確認することができます。

貯木場とは

貯木場とは、木材を長期間に蓄積させるための保管場所です。貯蓄場は、陸上と水中に分かれ、陸上貯木場と水中貯木場と呼ばれています。

陸上貯木場

陸上で木材を保管するための場所です。

水中貯木場

水中で木材を保管するための場所です。

なぜ陸上貯木場と水中貯木場が存在するのか?

陸上貯木場は、木材を乾燥させて品質の向上を行なう場所です。これに対して水中貯木場は、虫害、菌害、乾燥防止を行なうための木材の保管場所です。伐採された直後の木材は、含水率が50から200パーセントもあります。この含水率がもの凄い高い状態の木材は、「ズブ生」と呼ばれています。丸太は、伐採された後、陸上でそのまま保管しておくと、乾燥して割れてしまいます。丸太を製材する前に、丸太の割れを防ぐ場所として誕生したのが、水中貯木場です。

一枚板の場合、製材までの期間が長い木材については水中貯木場され、製材後の材木については、陸上貯木場になってくるのではないかと思います。

「水に入れて保管すると、木の含水率が高まってしまうのでは?」と疑問に思うかもしれませんが、水中で保管した後に乾燥させると、ひび割れが発生する確率が下がり、なおかつ乾燥期間が短く済むそうです。

製材された一枚板の材木を陸上で保管する際、雨に当たるような場所で乾燥させた方が、木に浸み込んだ雨水が木の中にある水分と一緒になって空気中に放出されることから、一枚板の乾燥時には、雨風にさらしておいた方がよいそうです。

とても長い時間がかかる経験から生まれた知識だなっと感じました。

新木場にある梶本銘木店新木場本社「世界の優良銘木展示場」では、木場に水中貯木場があった時代、船便で秋田県から送られてきた高さ8メートルを超える巨大な秋田杉を見ることができます。詳細は、新木場にある梶本銘木店新木場本社の1階にある工場を紹介している以下のページでご紹介しています。

関連記事:梶本銘木店新木場本社の工場見学

一枚板購入時の基礎知識

一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れや反りなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。

関連記事:一枚板購入前に知っておくと便利な基礎知識

一枚板関連リンク

一枚板比較では、一枚板購入前に知っておくと便利な基礎知識杢目の種類一枚板に利用される樹種の種類日本全国の一枚板販売店検索一枚板販売店訪問記についてまとめています。