ステッキ専門店ラカッポの象牙細工です。歯医者さんで歯を削る際に使われるスケーラーなどの機械を利用せず、全て職人さんの手彫りです。象牙に触れる機会そのものが貴重ですが、二度と手に入らないような材料に対して、手で彫りを入れていく感覚もまた、木取りと同じく魂が宿っていく作業に感じました。

象牙細工

象牙には鯨、龍、蛸、蟹などが描かれています。限られた柄のスペース、貴重な象牙、銘木とのバランス、何を描くのか?センスが無いと作ることができないと思いました。

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

象牙の彫刻

こちらも象牙細工。じゃれあう子犬が亀を抱えて遊んでいます。

仔犬の象牙細工

仔犬の象牙細工

こちらは烏天狗(からすてんぐ)。別名小天狗です。大天狗になりたい小天狗が自らの鼻をこすりつけています。そのため、「修業」というタイトルが付けられています。

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

烏天狗(からすてんぐ)の象牙細工

鬼が人間を煮込み骨だけになった釜を運ぶ象牙細工です。

鬼が人間を煮込み骨だけになった釜を運ぶ象牙細工

鬼が人間を煮込み骨だけになった釜を運ぶ象牙細工

象牙細工

象牙細工

これらの作品や木の木目を見ていると「怖い」と感じる人がいるかもしれません。私は近所に鎌倉のお寺が数多くあるため、訪れた鎌倉のお寺や神社を一つ一つ記録に残しているのですが、覚園寺杉本寺など、鎌倉にあるお寺では撮影が禁止されている境内の奥に入るともの凄い霊気(恐怖)を感じます。

建物が持つ800年以上の歴史、木そのものが持つ200年、300年の歴史、この長い期間の間にお寺の境内を行きかった様々な人々の想い、歴史あるものはいつしか魂が宿り、簡単に人を側に寄せ付けない力が備わるんだと思います。そんな魂が宿る多くの人が恐怖に感じる場面であっても、それが心地よい空間だっと感じられる人は、他の人が経験してきていないような様々な場面に直面して乗り越えてきた人であり、和風の空間にはそのような場所がとても沢山あるような気がいたします。

和風よりも洋風。国産材よりも外材。っという言葉を聞くことがあります。万人が受け入れやすい方向へ傾くのでは無く、多くの人が集まらなくてもよいから、真の魅力を伝え続ける事がとても大切なことで、そちらの方が私は面白いと思います。一流と呼ばれる人たちにも様々な価値観があると思いますが、後者の空間を好む人が多い気がします。

ステッキ専門店ラカッポの象牙細工についてのご紹介は以上です。次に、ステッキ専門店ラカッポの数寄屋部材についてご紹介いたします。

ステッキ専門店ラカッポの数寄屋部材

オーダーステッキ専門店「らかっぽ」を訪問

ステッキ専門店ラカッポは、東京・新木場駅から徒歩15分前後の場所にあります。店舗・倉庫・工房と3つに分かれています。店舗内には、世界中から選りすぐられた銘木から板取りされた材が展示されていて、マニアックなステッキファンが、日本中から訪れているとの事です。また、ステッキの曲げ加工の特許や、意匠登録も取得しているお店です。1枚板をより知る為には、様々な店舗を知る事はとても大切な事です。一度訪ねられる事をおすすめします。

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