ステッキ専門店「ラカッポ」のオーナー村山さんは、かつては新木場で茶室を作り数寄屋部材の販売を手がけていらっしゃいました。店内では他では見かけることができない数寄屋部材もあります。私、虫食いがとても好きです。虫食い跡は、多くの生命が生きていた証であり、もの凄い沢山のエネルギーの集まりなのにも関わらず、無垢な状態であり謙虚な姿勢に不思議な魅力を感じてしまいます。もう少し分かり易く表現するのであれば、虫食いの材は人の手によって組み合わせることができても、虫食い跡そのものは人間が到底作り出せるようなものではありません。虫食いの材料だけで部屋の四方八方を囲まれてみたいです。
数寄屋部材
栗の炉縁です。海外で虫食いの材料がどのように使われているのかを調べてみたことがありませんが、もしかしたら虫食いの材料を世界で唯一使えるのは日本人だけなのでは?っと思ってしまいます。希少性が高い無垢材+意図しない虫食いデザインは、魅力満載です。
黒柿の炉縁です。こちらも見事な出来栄えです。
ステッキ専門店ラカッポの数寄屋部材についてのご紹介は以上です。次に、金糸楠木についてご紹介いたします。
オーダーステッキ専門店「らかっぽ」を訪問
ステッキ専門店ラカッポは、東京・新木場駅から徒歩15分前後の場所にあります。店舗・倉庫・工房と3つに分かれています。店舗内には、世界中から選りすぐられた銘木から板取りされた材が展示されていて、マニアックなステッキファンが、日本中から訪れているとの事です。また、ステッキの曲げ加工の特許や、意匠登録も取得しているお店です。1枚板をより知る為には、様々な店舗を知る事はとても大切な事です。一度訪ねられる事をおすすめします。