杢芯合わせについてご紹介いたします。

杢芯合わせについて

  • 杢芯合わせについて

    「A」

    「A」は樹種に限らず、安定した年輪のツキ板フリッチを取材した例です。取れる板巾は、上部と下部は厚みを保ったまま平行に挽きます。上部の板巾に杢が来るように、下部も同じ杢目巾が来るように引いた赤線①は、杢の中心線、杢芯墨線(もくしんずみせん)と言います。入門者でも杢芯を追う事が出来ます。

  • 杢芯合わせについて

    「B」

    「B」は樹種に限らず年芯が揺れて(ゆれて)いたり、揺れ動く杢がある年輪です。良く見ると杢の中心部を物差しで上から下へと追って行くと、杢の芯がずれる事があります。「A」「B」共に、板取りする時は、上から順に厚みで挽いて行き、後から杢目を中心に板巾を左右の余分な所を挽き取ります。小巾から中・大巾まで順に取材出来ます。フリッチ盤取りでは、ツキ板なので赤線②の杢芯線が大きく傾きます。しかし、上から下まで巾の杢の揃った物が取れます。茶色のタテ線(③箇所)を杢足(もくあし)と言います。

杢足(もくあし)

杢足(もくあし)とは、小口の杢の中にV字型・線状、足の様に伸びている形があります。これは針葉樹などによく現れる杢目の深くある事の印です。欅のような広葉樹でも現れ、この場合は杢足(もくあし)とは言わず、押し杢、または玉杢であれば押し玉と言い、杢の深さのバロメーターになります。北山杉を例に取ると、絞りの深さを表します。

木取りについて

木取りについて、杢芯合わせ墨掛けと木取りに別けてご紹介いたします。

木取りについて


”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し

木喰虫一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。

”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し