自然乾燥とは、伐採されたばかりの水分を大量に含んだ無垢材を3年から10年ぐらいの年月をかけて乾燥させていく工程になります。3年から10年という年月期間に幅があるのは、一枚板のサイズが大きくなればなるほど自然乾燥の期間が長くなるのと、樹種の種類によって乾燥しやすいものとしづらいものがあるという理由のためです。自然乾燥は、飽水状態、生材状態、繊維飽和点、気乾状態、全乾状態という過程で、無垢材を乾燥させていく状態になります。一枚板と販売されている無垢材は、気乾状態まで終えた無垢材で、理想の含水率は15%以下とされています。自然乾燥の具体的な内容について、以下のページでまとめていきます。
目次
自然乾燥(天然乾燥)
一枚板になる伐採された無垢材は、伐採前から伐採後にかけて、以下のような自然乾燥(天然乾燥)が3年から10年ぐらいの年月をかけて行なわれていきます。
一枚板の反りや割れが発生するポイント
一枚板が反ったり、割れたり、ねじれたりする可能性が高いのは、以下で赤で記している含水率28%の繊維飽和点と含水率15%の気乾状態の間となります。
一枚板の含水率の理想値
一枚板の含水率の理想値が15%以下であることが望ましいという理由はここにあります。含水率が15%以下の一枚板を選ぶのは、割れや反りを防ぐためには最低限必要な条件となり、更に反りや割れが発生しない一枚板の見分け方については、以下のページでまとめています。
更に反りや割れを発生させない更なる加工
高周波プレス機は、一枚板の中に含まれる水分を木の内部から蒸発させることができる機材です。一枚板の表情が豊かで個性的ということは、それだけ杢目が複雑ということになりますが、杢目が複雑ということは、反りや割れが発生する可能性があるという点ことになります。しかし、杢目が複雑な一枚板であっても高周波プレス機を利用することで、人工的に含水率を5から6パーセントまで落とすことができます。これによって、一枚板の反りや割れを回避することができます。詳細は以下のページにまとめています。