板の側(こば)に製材時、天然皮が付いたまま製品になった材を天然皮付板(てんねんかわつきいた)と呼びます。
目次
天然皮付板(てんねんかわつきいた)について
両天然板(りょうてんねんいた)
以下の写真は、両側(りょうこば)に天然皮付がある為、両天然板(りょうてんねんいた)と呼ばれます。巾の広い物は、応接間やリビングテーブルに向きます。現在加工技術が発達し、人工的に機械を使い、本物と見間違うような加工も出来ます。
片天然皮付板(かたてんねんかわつきいた)・片付き板
以下の写真は、片天然皮付板(かたてんねんかわつきいた)、片付き板と呼ばれます。
片天然付板は、建築では玄関入口敷台(しきだい)や床ノ間内や洋間の隅棚や、一文字棚に使うと面白い表現が出来ます。現代では、片耳を生かし、奥の部分、直線を壁側に持って行き座れば、パソコン台や、家中の作業室にも生かす事ができます。
以下は住まいの玄関口や床ノ間内隅棚をあしらった例です。杉片天然付板(三角棚)を天然煤竹で釣り込んでいます。
耳付き(みみつき)
耳付き(みみつき)とは、天然肌ではなく、白太(しらた)部分(成長層)を言います。写真は、両耳付板(りょうみみつきいた)と呼び、片側だけの物は、片耳付(かたみみつき)と呼ばれます。
※注意:赤身と白太のバランスが大切で、白太が深くてもダメで、片耳でも使い方によって面白い表現が出来ます。
天然皮付板(てんねんかわつきいた)についてのご紹介は以上です。続いて矢挽き(やびき)についてをご紹介いたします。
板について
板について、板の名称、木表(きおもて)・木裏(きうら)について、天然皮付板(てんねんかわつきいた)、矢挽き(やびき)について、別けてご紹介いたします。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。