特殊な製材の挽き方である矢挽き(やびき)についてご紹介いたします。
矢挽き(やびき)について
矢挽き(やびき)とは、以下イラストの点線で囲まれた形状から、弓矢の矢の事を指します。
矢挽き(やびき)の具体例
矢挽き(やびき)は、写真①のように、1つの盤・角材から弓矢の矢の形に挽く事を言います。写真②のように同じ材から、2枚の建築用材を取る為に考えられた挽き方です。写真③のように、挽かれた材の木表使いが、2枚取材され、それぞれの用途に使い分けが出来ます。
甲板(こういた)について
甲板(こういた)使いとは、御自分の手の平を見て下さい。手を返してみますね!!手の平は、木裏を示します。手の甲は木表を指し、このように手の甲使いの用材の建築材の総称を甲板類(こういたるい)と呼びます。
例:玄関敷台、下駄箱甲板、各所の棚、床ノ間(地板、地袋、違棚、天袋)などを言います。
矢挽き(やびき)についてのご紹介は以上です。続いて板についてをご紹介いたします。
板について
板について、板の名称、木表(きおもて)・木裏(きうら)について、天然皮付板(てんねんかわつきいた)、矢挽き(やびき)について、別けてご紹介いたします。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。