杢目(もくめ)は、原木を板目割(いためわり)にした時、長さと巾に対して美しく装飾性や貴重なレベルの高い模様です。斑杢(ふもく)は、原木の年輪の板目挽きとは反対に、直角に柾目(まさめ)取りをした時、木の幹の捻れ(ねじれ)方向(左回り、右回り)に対して、現れる斑(ふ・はん)や紋状の斑紋杢(はんもんもく)の総称です。杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについてご紹介いたします。
杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについて
杢目(もくめ)
杢目(もくめ)は、原木を板目割(いためわり)にした時、長さと巾に対して美しく装飾性や貴重なレベルの高い模様です。
斑杢(ふもく)
斑杢(ふもく)は、原木の年輪の板目挽きとは反対に、直角に柾目(まさめ)取りをした時、木の幹の捻れ(ねじれ)方向(左回り、右回り)に対して、現れる斑(ふ・はん)や紋状の斑紋杢(はんもんもく)の総称です。斑(ふ)または、斑杢(ふもく)と言います。
交差状木理(こうさじょうもくり)
斑杢(ふもく)は、形状により、捻れ方の方向が交わった交差状木理(こうさじょうもくり)や、螺旋状など様々模様が出来る事があります。交差状木理(こうさじょうもくり)の代表がリボン杢で、マホガニーやサペリ材に現れる事があります。
左回り、右回りに捻れて生育する樹木の代表は、楢(なら)材です。レース状になった物やコルク状の斑杢(ふもく)のある物があります。
杢目(もくめ)の種類
木の杢目(もくめ)には様々な種類があります。図は一本の杉原木からのいろいろな杢目を木取るイメージとなっていますが、このイメージから把握できる通り、同じ樹種でも木取る場所が異なれば、違う杢目(もくめ)が現れます。杉の例となりますが、杢目を木取る区分としては、白太(辺材)(しらた)、純白・白杢(じゅんぱく・しらもく)、源平・耳白杢(げんぺい・みみじろもく)、上杢目(じょうもくめ)、笹杢・中笹杢目(ささもく・なかささもくめ)、中板目(なかいため)、中杢目(なかもくめ)、追い柾・荒柾(あらまさ)、本柾目(ほんまさめ)に分類されます。杢目(もくめ)の種類をご確認いただく前に、木目(もくめ・きめ)と杢目(もくめ)の違いについて、杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについて、杢目はどうして生まれるのか?も合わせてご確認ください。