葉節(はふし)・針節(はりぶし)とは何か?についてご紹介いたします。
目次
葉節(はふし)・針節(はりぶし)について
葉節(はふし)・針節(はりぶし)とは、人間に例えると、ニキビ・吹き出物と同じです。柾盤に点々と胡麻粒の様な物や、柾盤の天場(てんば)杢目の中に、何個しか無くても、挽くと必ずどこかで出て来ます。
原木の場合、注意して皮部分を見たり、手の平に尖った(とがった)物があったり、丸太の鬼皮の一部を剥がしますと、容易に見つけられます。また、二重の輪の中に黒く芯の有る物は深いとされます。これらは、丸太の成長する若木の頃から発生していて、いくら化粧面に少ししか現れていなくとも、用心しなければなりません。
葉節(はふし)・針節(はりぶし)が発生する原因
葉節(はふし)・針節(はりぶし)が発生する原因について一般に言えるのは、木の若返り(傷を負ったり)、洞(ウロ)化し始めた時木は、一気に成長を促し、この時に発生します。また水分の多い場所、山で言えば窪地(くぼち)や川・沢筋に近い所、平野部では水田、用水路、溜池など近い所で生育した樹木に多いと言われています。
水気が充分あるので、杉らしい色上がりにはなりません。
年輪の揺れや遊びがある原木を製材した際の影響について
年輪の揺れや遊びとは、業界では子持(こもち)とも呼びます。写真①のように均一な柾目の中に、急に乱れた柾目が出現したり、何本も子供を連れ添うように乱れた柾目が出現します。
写真②は、均一な柾目のピッチ巾の中に、何本かの間隔の狭い柾目が出現します。
葉節(はふし)・針節(はりぶし)についてのご紹介は以上です。続いて柾目の評価が低い理由についてをご紹介いたします。
柾目について
柾目について、柾目の木取り、葉節(はふし)・針節(はりぶし)、柾目の評価が低い理由、柾目挽きの基本、柾目のランク、柾目の使い分けに分類しながらご紹介いたします。また、杢目(もくめ)の種類でご紹介させていただいております柾目杢(まさめもく)についてもあわせてご確認ください。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。