柾目を取るためには、どのような丸太を選んだら良いかについてご紹介いたします。

柾目の木取りについて

杉の標準的なサイズ(40~60センチメートル)のイラストにてご紹介を行なっていきます。

杉原木の例

杉原木の例

柾目取りに向いた原木・丸太

「A」の丸太、元口(もとくち)と末口(すえくち)がほぼ同じ径寸が基本です。もちろん、表皮に節影や傷の無い物も条件です。樹齢は用途により異なりますが、150年~250年生のい丸太が良く、外皮は厚く無く、網目状になった丸太が良いとされています。

「A」の丸太の小口(こぐち)を見て下さい。断面の小口は、真円(しんえん)、まんまるである事、特に丸太の芯(しん)から年輪が順序よく均一にある事、また、白太(しらた)部分が浅く、杉皮が薄い事などが柾取り丸太の条件となります。

柾目取りに向かない原木・丸太

「B」の丸太は、仮に「A」の丸太と樹齢が同じだとしても、原木全体に軽度の曲りや皮肌面に節影(恐らく製材した時に節が出て来る可能性があるふくらみ)や、特に葉節(はぶし)、針節(はりぶし)が点在する物は、柾取りに向きません。また、杉皮がやたらと厚い物などです。

「B」の丸太の小口(こぐち)を見て下さい。真円(しんえん)でなく、いびつな物や丸太の芯(しん)が真中(まんなか)に無い丸太である事、そして白太(しらた)部分が多い材や、年輪中に揺れ(ゆれ)や遊びが有るものは柾目取りに向きません。

柾目の木取りについてのご紹介は以上です。続いて葉節(はふし)・針節(はりぶし)についてをご紹介いたします。

柾目について

柾目について、柾目の木取り葉節(はふし)・針節(はりぶし)柾目の評価が低い理由柾目挽きの基本柾目のランク柾目の使い分けに分類しながらご紹介いたします。また、杢目(もくめ)の種類でご紹介させていただいております柾目杢(まさめもく)についてもあわせてご確認ください。

柾目について


”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し

木喰虫一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。

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