柾目の木取りが難しいにも関わらず、評価が低い理由をご紹介いたします。

柾目の評価が低い理由について

柾目は、江戸時代より全ての高級材として扱われて来ましたが、戦後、ツキ板、特に貼天井板の普及に伴い、突板の欠点のない物ばかりを剥ぐ、ピッチ貼りされた天井材が大量に生産され、それ以上の高級度を求めた結果、どの家でも柾目天井板を張り上げ、その後プリント物の普及が価値に止めを差したと言われています。今でも無垢の柾板は、杢目より高価格で取り引きされています。

柾目は高級材として扱われて来た!!

かつて家の防風林、囲い林、自分の山の木を使い100年に一度ぐらい建築に使われてきました。木挽きがそういった木々を挽いていた時代は、1尺(30.3センチメートル)巾の柾目が数多く取材されると、酒肴が付き、褒美がもらえたと言います。木挽歌に旦那日出たく尺巾柾が取れて~とあります。それだけ柾目板・材を使う事次第、普請(ふしん)時の高級材として位置しておりました。今でも業界では、柾の1尺巾が基準とされています。

柾目の評価が低い理由についてのご紹介は以上です。続いて柾目挽きの基本についてをご紹介いたします。

柾目について

柾目について、柾目の木取り葉節(はふし)・針節(はりぶし)柾目の評価が低い理由柾目挽きの基本柾目のランク柾目の使い分けに分類しながらご紹介いたします。また、杢目(もくめ)の種類でご紹介させていただいております柾目杢(まさめもく)についてもあわせてご確認ください。

柾目について


”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し

木喰虫一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。

”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し