縞黒檀は、現在非常に珍しく貴重になった黒檀の一枚板として流通する事が多い黒檀です。通称マカッサルエボニーと呼ばれ、日本国内ではカリマンタンエボニーとしても流通していますが、実際に縞黒檀とカリマンタンエボニーを購入して比較してみると、カリマンタンエボニーとして流通している種類の方が濃い縞模様が出ている事が多いです。実際にはどちらも縞黒檀で、流通させる際に色合いを見て分別しているのかもしれません。縞黒檀は、インドネシアにあるスラウェシ島原産が有名です。黒檀は成長するのにとても長い時間をかけてゆっくりと成長するのと、あまり大きくならない木であると記載されていることが多くあります。現地の成長記録を確認してみると、高さが15メートルから20メートルで、直径は最長で4メートルというような記載が見受けられます。縞黒檀は、縞杢と呼ばれる杢目が有名です。縞黒檀は、遠目から見ると真っ黒に見えるのですが、近づいて見ると縞模様があることが確認できます。黒檀で縞模様といえば、カリマンタンエボニーにも明確な縞が出ますが、カリマンタンエボニーと比較すると、縞黒檀の方が色に深みがあります。
シマコクタン(縞黒檀)
概要
シマコクタン(縞黒檀)の概要です。
- 産地:インドネシアスラウェシ島
- 科・属:カキノキ科カキノキ属
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:1.15
コクタン(黒檀)の種類
黒檀の種類は、カキノキ科カキノキ属の中に含まれるインド黒檀(真黒・本黒檀)、セイロンエボニー(真黒・本黒檀)、青黒檀(本黒檀)、カメルーンエボニー(真黒)、マダガスカルエボニー(真黒)、縞黒檀、カリマンタンエボニー、アマラ黒檀、ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)、琉球黒檀(八重山黒檀)と、マメ科に含まれるアフリカンブラックウッドに分類されてきます。整理すると以下の内容となります。
カキノキ科カキノキ属の黒檀
マメ科の黒檀
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。