一枚板の杢目・視覚のバランスについて

一枚板の杢目・視覚のバランスについてご紹介いたします。

杢目のバランスは、欠点と紙一重にあると思ってください。”木”はわからなくても、自分の審美眼を信じ、杢目を視覚でよく見て下さい。

柔かい・温かい・心地良い・包容力がある・目にやさしい・たっぷりしている・温和さがある・自然の息吹を感じる・惹かれる

杢目のランクの上下ではありません。たとえ板目杢であっても、上記のような魅力を感じられる杢目を持った一枚板に軍配が挙がります。

目に絡むとは、例を挙げると刃物の先を目先にずっと当てられると、不快な気持ちになり、目線を避けたりします。ずっとそのままでいると、頭の中がおかしくなる事を”目に絡む”と言います。

建物で言えば、柾目使いを基準に建てた部屋と、杢目がギラギラする部材を使った部屋では、受ける印象がまるで違います。では、そこにずっとお住まいの人にとっては、どちらがよいのでしょうか？

目に絡む・窮屈・硬い・冷たい・寒い・激しい・拒絶・歪み（ゆがみ）・突出している・厳しい・圧迫・迫力・不均衡

上記のような視覚情感の有る杢目は、どんなに杢が良くてもバランスに問題が有る一枚板の場合は、避けた方がよいと思います。杢目の視覚によるバランスは、とても大切な要因です。

日常生活を毎日一緒に送る一枚板。販売店が勧めるギラギラな杢目が決してよい訳ではありません。

専門的観点で一枚板の購入を考える

木のいろはにほへと（わかりやすい木のお話し）のコーナーに寄稿いただいております木に詳しい木喰虫さんが、一枚板購入時の注意点と木材の欠点について、専門的な経験や知識を踏まえながらまとめて下さっております。これらの内容についても、あわせてご確認される事をおすすめいたします。

一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方（木喰虫さん）のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。