ブックマッチ(二枚接ぎ)とは、一本の原木から切り出される無垢材を本の見開きページのようにあたかも一枚板のように組み合わせた板になります。ブックマッチ(二枚接ぎ)は2枚の板を接ぎあわせたものとなりますが、三枚接ぎ、四枚接ぎ、五枚接ぎなども販売されています。一枚板は、天然無垢な雰囲気を楽しむものであるのに対して、ブックマッチ(二枚接ぎ)の天板は、中心部を基点として左右対称の杢目となることから、デザイン性に優れています。よくブックマッチ(二枚接ぎ)の板は一枚板よりも価格が安いというような記載を見かけることがあるのですが、実際の価格設定は様々です。一枚板とブックマッチ(二枚接ぎ)の両方を販売している一枚板専門店ですと、確かにブックマッチ(二枚接ぎ)の天板の方が価格が安い場合が多いですが、ブックマッチ(二枚接ぎ)を専門に販売しているような家具店だと、一枚板専門店で販売している一枚板の価格とほとんど変わらないようなケースがあります。樹種の希少性、杢目の希少性、木の樹齢などによっても、価格は変動するものなので、ブックマッチ(二枚接ぎ)は安いと言い切れるものでもありません。
「ブックマッチ(二枚接ぎ)とは」のご紹介は以上です。次に「接ぎ(ハギ)とは」について、ご紹介いたします。
一枚板購入前に知っておきたい専門用語
私のように木を扱う仕事と無縁な方は、一枚板を購入しようと、様々な一枚板専門店に足を運ぶと、今まで聞いたことが無いような専門用語を数多く耳にすることがあるかと思います。本ページでは、一枚板を購入する立場で、一枚板購入前に知っておくと便利な専門用語についてまとめてみたいと思います。
一枚板購入時の基礎知識
一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れ、反り、ねじれなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「一枚板テーブルの塗装の種類と違いって何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。