オイル塗装は、一枚板を一番手軽に安く自ら行なうことができる塗装方法です。オイル塗装で利用されるオイルは、植物性であることから、木の呼吸を妨げることなく自然な風合いを残したまま仕上げることができます。木が呼吸できるということは、割れたり反ったりする可能性があるということになりますが、塗装無しの状態と比べると、オイル塗装を行なっておいた方が変化を防止することができます。また、オイル塗装の場合、撥水性、耐透水性、耐熱性、耐久性などには弱いため、一枚板の上にコーヒーや醤油などをこぼしてしまった場合は、拭き取っても汚れを取ることができず、そのまま放置しておくと木の内部まで汚れが浸透してしまう可能性があります。ただし、オイル塗装の場合は自らメンテナンスできるというメリットがあります。汚れてしまった箇所をヤスリで削り、再度オイル塗装を行なうことで元の状態に戻すことができます。ただし、木の内部まで汚れが染みこんでしまった場合は、メンテナンスで綺麗に汚れが除去できない可能性もあります。このような汚れも、経年により古材へと変化していく過程と捉え、汚れは気にしないという考え方もあります。梶本銘木店で購入した神代栗を自らオイル塗装してみた様子とあわせて、オイル塗装のメリット、デメリットについて以下のページでまとめています。

オイル塗装

特徴

オイル塗装の特徴は、天然の無垢材の質感、香りを保ちつつ、一枚板の割れ、反り、ねじれといった問題を軽減できる点です。自ら塗装ができるメンテナンス性の高さがあり、表面についた小さな傷や割れはほとんど目立ちません。

メリット、デメリット

オイル塗装の一枚板テーブルのメリット、デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 木の質感を感じることができる。
  • 木の香りを感じることができる。ただし、塗料を塗りすぎると塗料の香りがしてしまうため塗りすぎには注意が必要。
  • 塗装無しの状態と比較すると、一枚板の割れ、反り、ねじれのリスクを下げることができる。
  • 傷や汚れが付いてしまった場合は、自らヤスリやサンダーで削り修理することができるのでメンテナンス性が高い。
  • 長く利用する事によって古材へと変化する経年変化を楽しむことができる。
  • 天然状態の杢目を引き立たせることができる。
  • 小さな傷や割れが付いても目立ちにくい。
  • 塗料の価格が安い。

デメリット

  • 汚れに対する耐久性が悪いため、テーブルとして利用する際にはPSマットや、テーブルランナーを利用する必要がある。
  • 撥水性、耐透水性、耐熱性、耐久性に弱い(経年変化が発生しやすい)。

自ら塗装を行なう

オイル塗装は、塗料を購入し、自分自身で安く塗装を仕上げることができます。実際に梶本銘木店で購入した神代栗を自らオイル塗装してみた様子について、以下のページでまとめています。

一枚板のオイル塗装を自分自身(DIY)で実施する方法

オイル塗装に適した樹種

オイル塗料は、茶褐色をしています。無垢材時に、白い色合いが強いアッシュ栃(トチ)栓(セン)などにオイル塗装を行なうと、白から黄色っぽい風合いに変化する場合があるので、特に白太が多い樹種で白太本来の色合いを楽しみたい希望がある場合には、オイル塗装は避けた方が無難です。

状態

オイル塗装のポプラ

オイル塗装のポプラ

上記の写真は、オイル塗装がされたポプラになります。塗装無しの状態と比較すると、杢目が目立つようになりますが、無垢材本来の自然な状態では無くなる代わりに、オイル塗装を行なうことで割れ、反り、ねじれといった問題を軽減することができます。

また、オイル塗装をしすぎると塗装の香りが強く残ってしまうため、木の香りを残したい場合は、あまり塗装しすぎないように注意する必要があります。木の質感、木の香りを残しつつ、更に経年変化を防ぎたい場合は、オイル塗装では無く液体ガラス塗装を行なう必要があります。液体ガラス塗装については、以下のページでまとめています。

液体ガラス塗装の一枚板について

一枚板テーブルの塗装の種類と違いについて

無垢材である一枚板テーブルに対しての塗装は、主に塗装無しの完全な無垢な状態オイル塗装液体ガラス塗装ウレタン塗装セラウッド塗装に分類されます。一枚板に対して塗装を行なう大きな理由は2種類あります。一つ目が、一枚板の割れ、反り、ねじれといった問題を回避するという点です。二つ目が一枚板を汚れから保護し、経年変化を防ぐという点になります。どの塗装が一番優れているか?という事では無く、それぞれの塗装にメリット、デメリットがあり、購入時の要望によって塗装の選択肢が別れてきます。塗装の種類と、それぞれの違いについて以下のページでまとめています。

関連記事:一枚板テーブルの塗装の種類と違いについて


一枚板購入時の基礎知識

一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れ、反り、ねじれなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「一枚板テーブルの塗装の種類と違いって何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。

一枚板購入前に知っておくと便利な基礎知識