梶本銘木店新木場本社1階には、北山杉絞丸太の展示室があります。展示室内では、北山杉の天然絞り丸太、磨き丸太、桧錆丸太、出節丸太、槙出節丸太などが展示されています。丸太も一枚板と同様に、同じものは二つとして無い、全て唯一無二の貴重なものとなります。京都北山の熟練した職人さんが手間暇かけて作り上げた大変貴重な丸太を直接見ることができて、実際に触れることができる機会はなかなかないのではないかと思います。展示室の床は、砂利になっており、なんで砂利になっているかをスタッフの方に質問したところ、天然の丸太は、急激な温度や湿度などの変化を嫌うため、砂利を敷くことで、急激な環境の変化が発生しづらい状態を作り上げているということでした。

北山杉絞丸太の展示室の様子

展示室の扉を開け、中に入ると一番最初に目に入ってきたのが、実際に手に触れて確認できるところがなかなか無い、白檀でできた柱です。

白檀でできた柱

白檀でできた柱

白檀の柱には、白檀のサンプル端材が付いていて、白檀の香りが気になる方が嗅ぐそうです。白檀の端材もなかなか手に入らないですが、自分の中のかってなイメージでは、黒檀の白バージョン?っと思っていた時期があったのですが、さわり心地は通常の白木とほとんど変わりはありません。

白檀の端材

白檀の端材

北山杉絞丸太の展示室には沢山の丸太があります。

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

北山杉絞丸太の展示室

釿(ちょうな)によって削がれた杉

釿(ちょうな)とは、柱や梁などに使われる丸太を荒削りする道具として使われてきた道具です。北山杉絞丸太の展示室では、釿(ちょうな)によって削がれた杉を見ることができます。

釿(ちょうな)によって削がれた杉

釿(ちょうな)によって削がれた杉

釿(ちょうな)によって削がれた杉の並びには、黒く染められた柱も展示されていました。

釿(ちょうな)によって削がれた杉

釿(ちょうな)によって削がれた杉

梶本銘木店新木場本社1階にある茶室「木楽庵」では、釿(ちょうな)によって削がれた杉の柱を直接見ることができます。

丸太に使われる杉の銘木

丸太に使われる杉の銘木には、北山杉、吉野杉、秋田杉、屋久杉などがあります。それぞれの杉の特徴については、以下の内容となります。釿(ちょうな)によって削がれた杉で、綺麗な杢を出すためには、木を読む熟練した経験が必要なのだそうです。

梶本銘木店新木場本社の茶室「木楽庵」

北山杉(京都)

北山杉は、極端な枝打ちが繰り返し行なわれているため、節がなく通直で、元末の直径の差が小さいという特徴があります。昔は台杉仕立てでしたが、現在は皆伐再造林となっています。500年以上昔の室町時代から茶室や数奇屋などに利用されてきました。千利休によって茶室にも使われている杉の木としても有名です。梶本銘木店新木場本社1階にある茶室「木楽庵」で茶室に利用されている姿を目の前で見ることができます。

吉野杉(奈良県)

吉野杉は、室町時代末期には既に人口造林が行なわれていたとされる古くから人気が高い杉の木です。500年もの歴史がある日本の銘木です。秋田杉、木曽桧と並んで、日本の三大銘木にも指定されています。

屋久杉(鹿児島県)

屋久杉は、樹齢1000年を超えるものを呼びます。樹齢が1000年未満の杉は、「小杉」、「古杉」と呼ばれています。急峻、花崗岩質土壌、貧養という土地柄、年輪がとても詰まっているのが特徴です。現在では、屋久島が世界遺産に指定されていることから、杉の伐採が出来ないことから、市場に出回っている屋久杉は、風倒木や土埋木とされています。油脂分が多いため腐りにくく、様々な綺麗な杢目を楽しめる杉です。

秋田杉(秋田県)

秋田杉は、昔から保護されてきている天然林です。多くは時間が経過した人工林とされています。天然の秋田杉は、柾目が細かく均一で、淡紅色をした香りがとても美しい杉です。木目が細かく、幅が揃っているものが価値が高いとされています。

梶本銘木店新木場本社1階の1階と3階をつなぐ巨大な秋田杉がある階段の前に、北山杉絞丸太の展示室があります。

高さ8メートルを越える巨大な秋田杉の一枚板

高さ8メートルを越える巨大な秋田杉の一枚板

この巨大な秋田杉の一枚板がある階段が3階と直結しています。1階には、梶本銘木店新木場本社の工場があります。

梶本銘木店新木場本社の工場

階段を登ると一枚板、座卓、床柱、自然木売り場である「世界の優良銘木展示場」があります。

梶本銘木店新木場本社3階(一枚板、座卓、床柱、自然木売り場)の様子

梶本銘木店新木場本社「世界の優良銘木展示場」を訪問

新木場にある梶本銘木店新木場本社「世界の優良銘木展示場」を訪問してきました。梶本銘木店はとても歴史がある銘木店であると同時に、新木場の本社は世界の優良銘木展示場が併設されるほど、もの凄い広大な敷地に世界の銘木があります。梶本銘木店が創業したのは昭和10年で、日本ではなく中国北京が発祥の地です。戦後の昭和22年に東京都江東区深川富岡町にて、(株)梶本銘木店が開業し、(株)東京新建材社の新規設立や、江戸川営業所、千葉営業所、練馬営業所、成田営業所などの設立を経て、昭和55年に現在の新木場に本社が移転してきたそうです。梶本銘木店新木場本社敷地内は、1階工場北山杉絞丸太茶室「木楽庵」2階には、珍しい水車板なども販売されている端材コーナー3階には、一枚板、座卓、床柱、自然木などの販売フロアがあります。実際に一枚板の購入検討をしながら、梶本銘木店新木場本社を訪れてきた様子をまとめてみたいと思います。

梶本銘木店新木場本社「世界の優良銘木展示場」を訪問


新木場で一枚板が購入できるお店

木材の町、新木場。沢山の材木屋や銘木屋があるのですが、どこのお店に足を運んだら一枚板が購入できるのかイマイチよく分からなかったので、実際現地に足を運び、一枚板を購入できる店舗を確認してきました。新木場で一枚板を販売する店舗の多くが、高く桟積みされた状態で一枚板を販売している店舗が多いため、一枚板を購入しに新木場へ訪れる際には、あらかじめ訪問する店舗に、希望の樹種、サイズを伝えておいた方が、ジックリと希望の一枚板を選定することができます。

新木場で一枚板が購入できるお店


一枚板販売店訪問記

一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店一枚板専門店材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。

一枚板販売店訪問記