この立派な栗の一枚板は、まだ昭和の時代に、東海市場で「木曾山系栗杢板」として出品されていた幅広の一枚板です。幅が広い箇所で、1メートル15センチ、高さは2メートル、厚さは6センチあります。伐採された時期も良く、樹齢500年、600年と言われる栗の一枚板によく見られる細かい木目が入り、木質、木味がとてもよいです。昭和の時代からの長期乾燥されており、割れ、反り、ねじれなどの狂いが一切なく、虫喰い跡もほとんど存在しないほぼ無地です。木曾山系の栗の一枚板で、ここまで杢目が入る栗の木は、これが最初で最後とも言われ購入いたしました。栗の一枚板でGoogle検索しても、ここまでの一枚板は出てこないと思います。無塗装状態でも複雑に入る杢目がとても綺麗に浮かび上がっています。塗装を施すと、人の欲望が無垢材に入ってしまいますので、無塗装の状態で部屋に立掛けて御神木として毎日眺めています。
キソサンケイクリ(木曽山系栗)
概要
クリ(栗)の概要です。
- 産地:日本、朝鮮半島
- 科・属:ブナ科クリ属
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:0.55
一枚板
こちらは私が保有している高樹齢な木曽山系栗の一枚板です。一枚板は、高樹齢(老木)な無垢材ほど、杢目がとても繊細になります。
栗(クリ)の杢目の種類
栗(クリ)に出る杢目には、以下の種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
栗(クリ)の一枚板
クリ(栗)は、ブナ科クリ属の広葉樹です。クリの木は、縄文時代から日本人となじみがある木です。耐久性、耐水性に優れているため、家屋の土台や、電車の枕木などにも利用されてきた頑丈な木です。高樹齢な栗材の表情はとても豊かです。虫喰い跡、入り皮などが入りやすい樹種になりますが、中には綺麗で巾広な良材も極希に見かけます。栗の玉杢、栗の縮み杢は比較的みかけますが、栗の瘤杢は大変貴重です。高樹齢な老木栗の一枚板(木曽山系栗の一枚板)となると、一枚板の全面に繊細で綺麗な杢目が入ります。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。