立涌杢(たてわきもく)・立涌杢目(たてわきもくめ)についてのご紹介です。
立涌杢(たてわきもく)・立涌杢目(たてわきもくめ)
写真「A」、「B」、「C」、「D」のように、模様パターンは違って見えますが、全て縦に並ぶ曲線模様です。
涌水(ゆうすい)がユラリ・ユラリと、ふくらみやしぼみが連結した模様を立湧模様(たてわきもよう・たてわくもよう)と言います。墨(すみ)を流したような霞状(かすみじょう)に立ち上がる模様も立涌(たてわき)の表現の1部で、この模様に似ている杢目を立涌杢目(たてわきもくめ)と言います。
涌水(わきみず)や、雲が立ち昇る様も同じように表現します。
写真①②は、アフリカ産のブビンガの柾材・板目材に現れた立涌杢(たてわきもく)・立涌杢目(たてわきもくめ)です。
立涌杢・立涌杢目のご紹介は以上です。続いて玉杢目・朱珠杢目をご紹介いたします。
杢目(もくめ)の種類
木の杢目(もくめ)には様々な種類があります。図は一本の杉原木からのいろいろな杢目を木取るイメージとなっていますが、このイメージから把握できる通り、同じ樹種でも木取る場所が異なれば、違う杢目(もくめ)が現れます。杉の例となりますが、杢目を木取る区分としては、白太(辺材)(しらた)、純白・白杢(じゅんぱく・しらもく)、源平・耳白杢(げんぺい・みみじろもく)、上杢目(じょうもくめ)、笹杢・中笹杢目(ささもく・なかささもくめ)、中板目(なかいため)、中杢目(なかもくめ)、追い柾・荒柾(あらまさ)、本柾目(ほんまさめ)に分類されます。杢目(もくめ)の種類をご確認いただく前に、木目(もくめ・きめ)と杢目(もくめ)の違いについて、杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについて、杢目はどうして生まれるのか?も合わせてご確認ください。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。