ローズウッドの一枚板

ローズウッドの一枚板

一枚板は、一本の大きな原木から切り出されるテーブルです。希少価値が高く、一枚板を切り出すことができる原木の種類も限られています。また、一枚板の大きさが大きければ、大きいほど、その原木の樹齢は長い事を意味し、中には樹齢数百年、数千年というような木から切り出された一枚板も世の中には存在します。樹齢何百年、何千年という原木は、世界にも数が少なく、密輸取引などを防止するため、ワシントン条約によって、保護されている原木が世界には存在します。一枚板無垢材として使われる原木のうち、ワシントン条約に該当する原木の種類を調べてみましたのまとめてみました。

ワシントン条約とは?

一枚板で利用される原木には、希少価値が高く、ワシントン条約に該当する原木も数多く存在します。ワシントン条約とは、世界に生息する希少な動植物を絶滅の危機から救うために定められた国際法です。ワシントン条約は、附属書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと3種類に分類され、附属書Ⅰに登録されている動植物は、絶滅の危機に瀕している動植物のため、国際取引が完全にできない生き物たちです。附属書Ⅰを国際間取引を行なう場合には、輸出入を行なう国同士の政府機関による許可書の取り交わしが行なわれる。許可書が無い状態で取引されるような場合は、違法となりますので逮捕されます。附属書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲそれぞれが、どのような規制内容なのかについて、以下のページでまとめています。

ワシントン条約とは

ワシントン条約に該当する原木

一枚板に利用される原木において、ワシントン条約の規制に入っている有名な原木はローズウッドです。特にブラジリアンローズウッドは、附属書Ⅰに該当するため、研究目的等における国際間取引以外は全面禁止されています。近年においては、平成29年1月2日からの附属書改定により、ローズウッド(学名Dalbergiaspp)、ブビンカ(学名Guibourtiademeusei、Guibourtiapellegriniana、Guibourtiatessmannii)、アフリカローズウッド(学名Pterocarpuserinaceus)が新たに追加されました。今後ブビンガもなかなか手に入り辛い原木になってくるのは確実です。

附属書Ⅰ

  • ブラジリアンローズウッド
  • チリヒノキ

附属書Ⅱ

上記以外にも、原木としては、パロサント、フェルナムプーコなども附属書Ⅱに該当しています。

附属書Ⅲ

一枚板用として使われることがある原木において、附属書Ⅲに該当するものは存在しません。原木として附属書Ⅲに該当するのは、ロシアが国の国際的に保護の協力をもとめているベニマツ、ヤチダモ、モンゴリナラなどが該当します。また、南米を中心に生息するセドロも附属書Ⅲの該当です。

ローズウッドの一枚板を見れる場所

ワシントン条約での規制がとても厳しいローズウッドの一枚板は、日本でみかける機会が少なくなってきてしまいました。そんな希少価値がとても高くなっている高級なローズウッドの一枚板をコレド日本橋にある中華レストラン、盤古殿に見学に行ってきた様子を以下のページにまとめました。

盤古殿コレド日本橋店へローズウッドの一枚板を見学

価格が高く、希少価値が高い一枚板とは?

一枚板の価値や価格に大きく左右されるポイントは、ワシントン条約に該当するのか?という産地の違いです。この他にも杢目の美しさや、サイズ、板の厚さなども、価格に大きく左右されてきます。価格が高く、希少価値が高い一枚板を決定付けるポイントについて、以下のページにまとめてみました。

価格が高く、希少価値が高い一枚板とは?

一枚板テーブルに利用される無垢材の種類

一枚板テーブルは、国産と輸入ものがありますが、主に次のような樹種の無垢材が使われています。アサメラ、アフリカンマホガニー、アメリカンブラックチェリー、イロコ、ウエンジ、ウォールナット、クス、クリ、クルミ、ケヤキ、サペリ、セン、タブ、タモ、トチ、ナラ、パドック、べリ、モンキーポッド。それぞれの無垢材の特徴について、以下にまとめていきます。

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