一枚板の購入検討のため、一枚板の専門店、アトリエ木馬新宿ギャラリーを訪問してきました。アトリエ木馬新宿ギャラリーは、新宿パークタワーリビングデザインセンターの5階にあります。新宿パークタワーは、数年前に化粧品のエスティローダーのイベントで訪れた事があり、まさか一枚板の検討でこの場所を再び訪れるとはっと思ってしまいました。アトリエ木馬新宿ギャラリーが入っている新宿パークタワーリビングデザインセンターは、家を建てたり、家をリフォームする際に必要となる様々な店舗が入っているビルです。
目次
- 1 アトリエ木馬新宿ギャラリー
- 1.1 特徴
- 1.2 ギャラリーの様子
- 1.2.1 赤いトチの一枚板
- 1.2.2 波状杢(リップルマーク)のトチ
- 1.2.3 コブ杢が美しいポプラの一枚板
- 1.2.4 コブ杢が美しいビッグリーフメープル
- 1.2.5 コブ杢が美しいカリンの一枚板
- 1.2.6 銃弾が打ち込まれた跡があるウォールナット
- 1.2.7 屋久杉の一枚板
- 1.2.8 玉杢寸前のカリンの一枚板
- 1.2.9 2枚あわせの一枚板
- 1.2.10 その他の一枚板
- 1.2.11 ヨーロピアンウォールナットの一枚板
- 1.2.12 モンキーポッドの一枚板
- 1.2.13 ウォールナットの一枚板
- 1.2.14 ブラックウォールナットの一枚板
- 1.2.15 トチの一枚板
- 1.2.16 パープルハートの一枚板
- 1.2.17 ウェンジの一枚板
- 1.2.18 シカモアの一枚板
- 1.2.19 一枚板の脚
- 2 店舗情報
- 3 アトリエ木馬
- 4 一枚板販売店訪問記
アトリエ木馬新宿ギャラリー
アトリエ木馬新宿ギャラリーが入る新宿パークタワーリビングデザインセンターの5階にあります。新宿パークタワーリビングデザインセンターは、家を建てる、リフォームする際に必要となる企業や店舗が入ったビルのため、建築設計士さんを伴ってアトリエ木馬新宿ギャラリーを訪れる方も多くいるそうです。
特徴
実際にアトリエ木馬新宿ギャラリーを訪れて面白いなっと感じたのは、家を建ててから一枚板を購入しに来るのではなく、一枚板を購入しにきてから、家の建築設計検討をする人がいるという点です。この発想、私にはまったくなかったのですが、家を建てる人の中には、テーブルを最大の主役と決めて、テーブルを軸に家をコーディネートするそうです。なので、理想のテーブルが完成するまで、2年、3年と長い期間待たれる方がいて、住む家が先に完成してから、テーブルが数年遅れて納品されるということがあるそうです。私は既に住んでいる家があり、今住んでいる家に一枚板を置きたいと思う発想なのですが、その逆の発想を持った人が世の中にいるというのは、私の中でかなりの発見と驚きがありました。一枚板にこだわりを持つ人は、家よりも先にテーブルを決める価値観があるということだと思うのですが、この価値観をお持ちの方は、かなりハイスペックな価値観だと思いました。
店内にある一枚板は、数十万円台から数百万円台まで、150枚ぐらいの在庫があり、私が訪れた際には、こぶ杢がある一枚板を多く見かけました。雰囲気的には、アトリエ木馬横浜ギャラリーに似た雰囲気でした。
ギャラリーの様子
アトリエ木馬新宿ギャラリーは、新宿パークタワーリビングデザインセンターの5階フロアーの一角にあるため、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーやアトリエ木馬横浜ギャラリーのように店舗入口には扉がありません。
赤いトチの一枚板
店舗正面入口で最初に目に入ってきたのが、こちらのトチの一枚板です。
通常トチのテーブルというと、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーで見かけた以下のような白いトチが多いと思うのですが、アトリエ木馬新宿ギャラリーにあるトチは、白では無く赤いトチになるそうです。
赤いトチは、一枚板を購入する一般の方に人気のトチらしく、建築業界の方は逆に白いトチを好むそうです。
赤いトチもなかなか魅力的です。
波状杢(リップルマーク)のトチ
アトリエ木馬新宿ギャラリーにある一枚板の在庫を見ていて、このトチの一枚板も面白いなっと感じたのが、波状杢(リップルマーク)があるトチの一枚板です。
トチの木は、ねじれながら成長を続ける木で、木理(杢目)が波状に乱れることがあるそうです。細かい波形を描いている木理を波状杢(リップルマーク)と呼ぶそうです。
とても綺麗な杢目なので、何度も見返してしまいました。
コブ杢が美しいポプラの一枚板
波状杢(リップルマーク)も珍しいですけれど、コブ杢も珍しいですよっと次に紹介してくれた一枚板は、コブ杢が美しいポプラの一枚板です。ポプラの一枚板は、アトリエ木馬のカタログの表紙にもなっている一枚板です。
心材にあるコブ杢を少し寄り気味で撮影してみました。
そしてこちらが、辺材部分にあるコブ杢です。
天然の無垢感が満載のポプラの一枚板です。
コブ杢が美しいビッグリーフメープル
コブ杢ならビッグリーフメープルもおすすめですと次に案内していただいた一枚板がこちがです。
コブ杢は、木の根元に近い部分?と勝手に解釈してしまっていたのですが、まったく根元ではないそうです。
コブ杢が発生するのは、病気になってしまった木が自力で病気を治そうと努力した結果できるものなのだそうです。玉杢も貴重ですけれど、コブ杢も貴重であり、コブ杢は木が自力で病気を治そうとした証だと思うと、なんだかとても愛着が湧いてきてしまいます。少しコブ杢を寄りで撮影してみました。
ビッグリーフメープルを眺めていたところ、黒いシミのような跡が気になり、スタッフの方に質問を行なってみたところ、こちらは「アオ」と呼ばれるものだそうです。
「アオ」とは、カビが発生した跡だそうで、一枚板を天然乾燥する際に、どうしてもこのカビの跡が出てきてしまうそうです。
確かにこのビッグリーフメープルに限らず、一枚板を見ていると黒くなった部分を見かけることがあるなっと思っていたのですが、ここでその正体が判明しました。
一枚板で黒く変色している部分は、天然乾燥を行なった証です。
コブ杢が美しいカリンの一枚板
コブ杢が美しいカリンも見てくださいと次に案内していただいたのが、こちらのカリンの一枚板です。
特にこちらのコブ杢があるカリンは、カタチがひょうたん型で、希少価値がとても高いそうです。心材と、辺材の杢目もとても美しい一枚板でした。
銃弾が打ち込まれた跡があるウォールナット
一枚板は、個性があってとても面白いと感じるのですが、今回、もう一つ新たな発見をしてしまいました。それがこちらの黒く変色した部分にある傷のような跡です。
なんとこちら、銃弾が打ち込まれた跡なのだそうです。
「なんで銃弾の跡があるの?」「近くで銃撃戦があったから?」と頭の上にハテナマークが沢山出てきてしまったのですが、実はこちら、クルミに鉄分を持たせるための試みなのだそうです。
ウォールナットは、食料となるクルミの実が成る木です。クルミに鉄分を持たせるため、木にわざと銃弾を打ち込むそうです。アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーを訪れた際に、チークの一枚板に木を運搬するための鎖を引っ掛けた跡を見た際に、面白いなっと感じたのですが、銃弾が打ち込まれた跡があるウォールナットもとても面白いと感じてしまいました。
中には天然無垢感たっぷりのブラックウォールナットなどもありました。
屋久杉の一枚板
こちらは屋久杉の一枚板です。
屋久杉とは、樹齢1000年以上の杉の木のことを呼びます。樹齢1000年以下の杉の木は、屋久杉とは呼ばず、小杉と呼んでいます。
杉の平均樹齢は300年余りとされているのですが、鹿児島県屋久島の標高500メートルを超える産地に自生する屋久杉は、樹齢2000年以上を超える巨木も見られます。
屋久杉はスケールが大きすぎるところが魅力的です。
玉杢寸前のカリンの一枚板
こちらは玉杢寸前の杢目をしたミャンマーのカリンでできた一枚板です。
玉杢までとはいかなくても、かなり杢目が美しいカリンでした。
2枚あわせの一枚板
店内には2枚の一枚板とつなぎあわせたブビンガの一枚板がありました。
「なぜ2枚をつなぎあわせているのか?」が気になりスタッフの方に質問を行なったところ、こちらのブビンガの木はあまりにも大きく、2枚重ね合わせないと商品と成り立たないとのことで、2枚あわせたそうです。
その他の一枚板
左から、西アフリカ原産のボセ、アメリカ東部からカナダのオンタリオ州原産のブラックウォールナット、そして一番手前がブビンガです。こちらの一枚板は、全て20万円台で一枚板の中では、かなり価格が安かったです。
ブビンガにはチギリ加工がされていました。
店内には常時150枚以上の一枚板を在庫しているということで、訪れた際に在庫としてあった一枚板を撮影させてもらいました。
個人的に好きなゼブラウッドの一枚板もありました。
ヨーロピアンウォールナットの一枚板
ヨーロピアンウォールナットの一枚板です。ヨーロピアンウォールナットの取扱いは日本国内では、アトリエ木馬のみでの取り扱いになるそうです。
モンキーポッドの一枚板
「この木なんの木、気になる木」でおなじみのモンキーポッドの一枚板です。
モンキーポッドの原木は、ハワイで撮影してきた写真を以下のページでご紹介してます。
一枚板の原木、モンキーポッドをハワイ現地へ行き確認
ウォールナットの一枚板
こちらは、先ほど銃弾が打ち込まれた跡があるとご紹介したウォールナットの一枚板です。
ブラックウォールナットの一枚板
ブラックウォールナットの一枚板も深みがあって魅力的です。
トチの一枚板
こちらは赤いトチではなく、白いトチの一枚板です。
パープルハートの一枚板
赤い色がとても美しいパープルハートの一枚板です。
ウェンジの一枚板
心材と辺材の色の変化が美しいウェンジの一枚板です。
シカモアの一枚板
こちらはマカバにも少し似ている気がするシカモアの一枚板です。
一枚板の脚
こちらは一枚板の脚コーナーです。アトリエ木馬新宿ギャラリーには、椅子だけの販売コーナーは無く、ディスプレイされた一枚板と椅子のセットから、お気に入りの椅子を探せるようになっていました。
アトリエ木馬新宿ギャラリーのご紹介は以上となります。引き続き、一枚板の購入検討を進めていきたいと思います。
店舗情報
- 店舗名:アトリエ木馬 新宿ギャラリー
- 住所:〒163-1005 東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワーリビングデザインセンターOZONE 5F
- 電話:03-3344-3551
- 定休日:水曜日(祝日除く)、夏期・年末年始
アトリエ木馬新宿ギャラリーのご紹介は以上です。次にアトリエ木馬吉祥寺ギャラリーをご紹介いたします。
アトリエ木馬
一枚板テーブルの購入検討のため、アトリエ木馬の青山プレミアムギャラリー、新宿、吉祥寺、横浜、家具メッセバザールのアトリエ木馬ブースのギャラリーを訪問してきました。一枚板テーブルは、一品一品、同じ商品は二つとして無い、完全オリジナルな商材です。購入する側からすると、少しでも多くの一枚板と出会い、その中から最も気に入った一枚を選びたいと思う心理が働いてしまいます。選んでいるうちに、「あの一枚板、気になっていたのに。」っと売れてしまっても、それもまた一枚板選びの面白さだと思っています。詳細は以下のページにまとめています。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。