一枚板購入検討のため、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーを訪問してきました。アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーは、「プレミアム」の名が付くとおり、国内にあるアトリエ木馬の中でも、希少価値が高いプレミアムな一枚板を販売しているお店になります。一枚板の購入となると、価格が高いため、様々なお店に足を運んでいろいろな商品を見てみたいと思う反面、唯一無二な商品だけに、欲しいと思った商品は今決めないと、二度と手に入らないという葛藤が生まれる商品でもあります。そして価格が高い。購入者視点だと、ホント悩まされる買い物なのと同時に、金銭感覚も麻痺気味にもなる商品です。でも、世界に一枚しか存在しない様々な一枚板との出会いは、人の出会いと同じく、まさしく縁だと感じます。
目次
アトリエ木馬青山プレミアムギャラリー
アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーは、東京メトロ銀座線外苑前駅1a出口から徒歩約3分ほどの場所にあります。外苑前駅1a出口から、青山三丁目の交差点を目指して歩いて、外苑西通りを西麻布方面に向うと、直ぐに入口が出てきます。
1階展示ギャラリー
入口を入ってすぐ目の前に現れたのが、ウォールナット、ゼブラウッド、ブビンガ、トチ、ヨーロピアンウォールナットの一枚板です。どの一枚板も縦の長さが2メートル以上あり、どの板も圧巻のサイズです。
特にヨーロピアンウォールナットは希少価値がとても高く、スペインから輸入した一枚板だそうです。家具屋さんも見に来るほどの一枚板だということでした。
陳列されている一枚板の中で、気になったのがこちらのタモの一枚板です。タモは日本の木で、北海道、本州北が産地となっています。何が気になったかというと、この玉杢の美しさです。人の手によって描かれたのかと思うぐらいの美しさを感じました。
玉杢は、「根元の方だからできるのかな?」と思いスタッフの方に質問をしてみたところ、「木にはまだまだ解明されていないことが多く、玉杢は根元の方だからできるものではなく、玉杢ができる理由は解明されてない。」ということでした。
辺材の無垢感が凄いブビンガの一枚板
1階店内奥へと進むと目の前に現れた一際目を惹くブビンガ。
辺材部分の天然無垢感が凄いです。
一枚板の天然無垢な雰囲気を好むのは日本人独特の価値観のようで、欧米や中国など海外の方々は、逆に天然無垢な雰囲気は好まず、辺材部分は切り落としてしまうことが多いそうです。私は日本人のせいか、やっぱり天然素材のままの姿の方が絶対によいと思います。
辺材の無垢感が凄いブビンガの一枚板の前には、屋久杉の一枚板が展示されていました。
屋久杉の一枚板
屋久杉の一枚板は、私は過去一度も見たことも触れた事もなく、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーにて初めて実物を拝見いたしました。
販売価格は、百万円の単位は越えていました。そして、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーにて初めて実物を見ることになった一枚板が、次にご紹介する神代(ジンダイ)の一枚板です。
神代(ジンダイ)の一枚板
神代(ジンダイ)とは、通常火山灰に1000年以上埋もれていた無垢材の事を呼ぶそうで、読んで字のごとく、神が宿る木とも呼ばれているそうです。こちらの神代は、火山灰の中では無く、川の中に埋もれていた無垢材だそうです。
クスの木の樹齢は500年、川の中には1200年もの間埋もれていたそうです。樹齢と埋もれていた期間を足すと1700年前の無垢材です。私は鎌倉の近くに住んでいるので、よく鎌倉のお寺を巡りながら、今から800年前の鎌倉時代の様子を頭の中でイメージすることがあるのですが、この神代は更に1000年も前に生きていた木であることを考えると、どんな時代を生きていたのかまったくイメージできません。
ちなみに、「なんでこんな貴重な木を手に入れることができるんですか?」とスタッフの方に質問してみたところ、銘木が倒れてしまったり、見つかったりした際にそれを引き取るということをされていると伺いました。「神代」ものすごい一枚板に出会ってしまいました。
神代の一枚板の前には、アサメラとビッグリーフメープルの一枚板も展示されていました。
1階展示ギャラリーの様子は以上となります。1階に展示されている一枚板を上から眺めながら、2階の展示ギャラリーへと進んでいきたいと思います。
2階展示ギャラリー
2階の展示ギャラリーへと続く階段を登っていると現れるのが、ミャンマー原産のチークの一枚板です。
一枚板の奥に一箇所欠けている部分があるのが確認できるかと思うのですが、こちらは道路が無い森林の中で木を伐採した際、木に鎖を巻きつけて運搬するために出来た穴だそうです。これはこれで、ワンポイントになっていて魅力を感じてしまいました。
2階展示ギャラリーへと向う階段の突き当たりには、辺材部分の幅が広く、杢目がとても美しいアサダの一枚板が展示されていました。幅は70センチと比較的狭い一枚板なのですが、リビングテーブルではなく、パソコンを置いて仕事をする作業用の一枚板として利便性がよさそうです。
2階ギャラリーに入るとトチの一枚板と、左からパープルハート、トチ、ブビンガの一枚板が展示されていました。パープルハートの無垢材は、アトリエ木馬横浜ギャラリーを訪れた時にも、珍しい木だなっと思っていたのですが、空気に触れると一気に赤く変色する樹種で、パープルハートを加工する際には、周辺が赤い木屑でいっぱいになるそうです。
トチの一枚板
2階ギャラリーに入ると、視界に入ってくるのが、こちらのトチの一枚板です。トチは白い優しい色がとても魅力的な一枚板です。日本人は、真っ直ぐの一枚板よりも、曲がった一枚板を好む人の方が多いそうです。一枚板を買う日本人って、そもそもかなり個性が強いと思うので、「真っ直ぐ」は好まないんだと思います。
ウォールナットの一枚板
一枚板で一番人気といえばウォールナットです。ウォールナットが人気の理由は、椅子やタンスなどウォールナットでできた家具が多いことから、他のインテリアとあわせやすいからです。
一枚板で人気の無垢材ベスト3と人気の理由については、以下のページでまとめています。
なんだか神代や屋久杉など、希少価値が高い一枚板を見てきたせいか、ウォールナットの一枚板が普通のダイニングテーブルに見えてしまいました。
ブビンガの書斎一枚板デスク
2階展示ギャラリーには、ブビンガで出来た贅沢な書斎テーブルも販売されていました。こんなテーブルで仕事や勉強をしたら、お金持ちになれそうな気がします。
ブビンガの書斎テーブルを購入する時点で、お金持ちかもしれませんけれど、かなりカッコいい机で魅力的でした。
更に2階ギャラリーの奥へと進んでいくと、大きなトチの一枚板が壁に立てかけられていました。
2階ギャラリーに陳列された一枚板
2階ギャラリーには、沢山の一枚板が陳列されていました。
モビンギの一枚板
陳列されている一枚板で、特に気になったのがこちらのモビンギの一枚板です。
玉杢の模様がまるで爬虫類のようでした。そして凄い特徴的だなっと思ったのが、無垢材の色です。ここまで黄色い無垢材は初めてみまいた。
一枚板の脚
一枚板の脚も様々な種類がありました。一番高価な一枚板の脚は、アクリル製で、約30万円の価格になっていました。
一枚板の脚には、木でできた脚もありますが、木でできた脚に一枚板を置いてしまうと、一枚板の存在感が薄まってしまうということで、あえて無垢材では無い脚を選ぶ人が多いそうです。
ただし中には、シッカリとした脚が欲しいということで、木で出来た脚を選ぶ人もいるそうです。
ゼブラウッドの一枚板
最後に登場する一枚板がゼブラウッドです。ゼブラウッドは杢目が非常にハッキリと出る個性的なアフリカの樹種です。シマウマのように白い杢目と黒い杢目があり、白い杢目は冬の季節に成長した部分で、黒部分が夏の季節に成長した部分になるそうです。
個人的に一枚板の樹種の中では、とても気に入っている樹種になります。ゼブラウッドを選択する人は、圧倒的に男性が多いそうです。この杢目は、絶対に男性好みしそうです。
そしてこちらは、ゼブラウッド用にデザインした脚です。ゼブラウッドの一枚板は、ドラマにも使われている一枚板で、ドラマに関連したデザイナーさんがデザインした脚になっているそうです。
脚は写真のように使うこともできるし、椅子を置ける範囲を広げるために、一枚板のセンター部分に脚を縦に並べて使うこともできるそうです。
しかし、このゼブラウッド、私が過去見てきたゼブラウッドの中では最高傑作な杢目にも関わらず、価格がかなり安くて驚きでした。
アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーは、プレミアムギャラリーなだけに、希少価値が高い一枚板テーブが沢山ありました。特にとても個性的な玉杢の一枚板がとても多い印象を受けました。引き続き、一枚板の購入検討を進めていきたいと思います。
店舗情報
- 店舗名:アトリエ木馬 青山プレミアムギャラリー
- 住所:〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 VORT 外苑前Ⅱ 1F・2F
- 電話:03-6721-1396
アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーのご紹介は以上です。次にアトリエ木馬新宿ギャラリーをご紹介いたします。
アトリエ木馬
一枚板テーブルの購入検討のため、アトリエ木馬の青山プレミアムギャラリー、新宿、吉祥寺、横浜、家具メッセバザールのアトリエ木馬ブースのギャラリーを訪問してきました。一枚板テーブルは、一品一品、同じ商品は二つとして無い、完全オリジナルな商材です。購入する側からすると、少しでも多くの一枚板と出会い、その中から最も気に入った一枚を選びたいと思う心理が働いてしまいます。選んでいるうちに、「あの一枚板、気になっていたのに。」っと売れてしまっても、それもまた一枚板選びの面白さだと思っています。詳細は以下のページにまとめています。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。