一枚板の購入検討のため、一枚板の専門店、アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーを訪問してきました。アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーは、実際に訪れてみると分かるのですが、通常他の木馬ギャラリーにあるような塗装された後の一枚板の他に、原木の一枚板も販売している個性的なお店です。一枚板ファンの中でも、より一枚板マニアな方が訪れると、楽しめるギャラリーに感じました。
目次
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリー
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーは、吉祥寺駅から徒歩5分ぐらいの場所にあります。他の木馬ギャラリーと異なり、塗装される前の原木のままの一枚板が販売されています。「なんで原木のまま販売しているのですか?」っとスタッフの方に質問してみたところ、「お客様が自由にアレンジできるようにです。」とのご回答でした。他の木馬のギャラリーは、塗装まで完成した一枚板を仕入れるのに対して、吉祥寺ギャラリーは原木の状態から仕入れるそうです。店内には原木の見本と、展示販売されている原木の一枚板があります。
ギャラリーの様子
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーは、吉祥寺駅から徒歩5分ほどの場所にあります。店舗の入口前には、一枚板家具専門店の看板があります。
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーは、階段を登って2階が入口です。
店内入口正面には、原木の一枚板にチョークでスタッフの方が書いたWelcomeのメッセージボードがあります。
原木の一枚板
こちらはチェリーとウォールナットの原木の一枚板です。
原木の丸太のテーブルは特に割れやすいそうです。一枚板で割れるポイントとなってくるのが、節がある場所になってくるそうなのですが、木で一番大きな節といえば原木を輪切りにした時の木の中心です。詳しくは以下のページでまとめています。
こちらは、バストゥーンウォールナットの原木です。
「バストゥーンウォールナットってなんだ?」って感じになったので、スタッフの方に確認をしたら、クォーターのウォールナットの木だそうです。何も知らないド素人な私は、「クォーターのウォールナットの木???」っと更に頭の中はハテナマークだらけです。詳しく聞いてみたところ、ウォールナットの樹種には、人工的に接ぎ木したハイブリッドな樹種があるそうで、バストゥーンウォールナットは、クラロウォールナットとイングリッシュウォールナットを組み合わせた樹種で、クラロウォールナットがブラックウォールナットとイングリッシュウォールナットを組み合わせた樹種なので、バストゥーンウォールナットはクォーターになるそうです。「なるほど…面白すぎる。」って感じです。
原木の一枚板を確認する時は、木の表面を水で濡らすと、杢目がとても綺麗になって把握しやすくなるということで、少しバストゥーンウォールナットの表面を濡らしてもらいました。
乾いた状態のバストゥーンウォールナットの表面と比較してみると、杢目の違いが一目できます。
しかし、「こんな原木の一枚板を購入する人ってどんな人なんだろう?」と疑問に思ったので、スタッフの方に質問をしてみたところ、「原木で購入する方は、一枚板を自由にアレンジされたい方です。」とのことでした。
この穴をウレタン塗装で塗るもよし、ガラスをはめ込むもよしということで、どのような状態に仕上げていくかは、自由なんだそうです。
塗装まで仕上がった一枚板を購入する人の更に上を行く人の世界だなっと感じました。
一枚板の販売スペース
こちらは、原木ではなく、塗装までされた一枚板の販売スペースです。
クラロウォールナット(ブラックウォールナットとイングリッシュウォールナットを組み合わせた樹種)の一枚板です。
辺材も心材もとってもゼブラウッドに似ていると思ったのですが、こちらはエコップと呼ばれる樹種の一枚板です。辺材部分のアオが個性的で素敵な感じです。
店内には常時100枚ぐらいの一枚板が在庫としてあるそうです。
販売スペースのちょうど中央付近に、椅子、時計、フォトフレームの端材を販売するスペースがありました。端材は原木のまま販売されていることが多いので、気になる一枚板の樹種の原木がどんな状態なのかを確認するのに、とても役立ちます。
椅子、時計、フォトフレームの端材を販売するスペースの前に展示されている奥がトチ、手前がウォールナットの一枚板です。
一枚板の販売スペースは更に奥へと続きます。
今回、一枚板をこれから購入する立場で、木馬吉祥寺ギャラリーを訪れて一番参考になったのが、こちらのゼブラウッドです。
何が参考になったかというと、「一枚板が割れるとどうなるのか?」というのがこの一枚板からよく伝わります。
板を販売する店舗側からすると、キズが無い板、割れが無い板を販売したいと思うのは当然だと思うのですが、購入する立場側からすると、「よく割れとか反りとかいうけれど、実際どこまでの状態になるの?」っというのが、店舗を訪れていてもまったく理解できなかったのですが、この一枚板を見て、割れが一枚板に発生するというのはどのような状態なのかというのを確認することができました。実際に割れが発生している状態の一枚板を以下のページよりご確認いただけます。
手前から山桜、ウォールナット(だったかな?)、トチの一枚板です。
一番奥のトチの杢目がとても綺麗でした。
店舗一番奥のスペースです。沢山の一枚板が立てかけられていました。
このボセの一枚板も面白いなっと思ったのですが、辺材と心材部分で、同じ木でもここまで色が違うのかというのを確認できます。辺材よ心材で杢目も色も違うのも分かるのですが、並べてみるとなるほどね~という感じです。
店内一番奥の展示スペースには、かなり安い一枚板が販売されていました。
こちらは山桜の一枚板。杢目が綺麗だったので、撮影させてもらいました。
そしてこちらが屋久杉の一枚板です。
杢目がめっちゃ綺麗でした。屋久杉は端材を持っているのでよく理解できるのですが、とても柔らかい無垢材です。柔らかい無垢材のため、キズが付きやすいのですが、一枚板は、キズや割れなども含めて楽しむものだと思っています。
ただ、一枚板を購入する立場だと、「どの樹種がキズ付き易いのか?」という点も気になるポイントなので、以下のページにキズが付き易い無垢材についてまとめておきました。
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーのご紹介は以上となります。引き続き、一枚板の購入検討を進めていきたいと思います。
店舗情報
- 店舗名:アトリエ木馬 吉祥寺ギャラリー
- 住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目16-17 ウエスト3RDアレイ 2F
- 電話:0422-27-6455
- 営業時間:11:00-19:00
- 定休日:年末年始
地図
ストリートビュー
アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーのご紹介は以上です。次にアトリエ木馬五反田ギャラリーをご紹介いたします。
アトリエ木馬
一枚板テーブルの購入検討のため、アトリエ木馬の青山プレミアムギャラリー、新宿、吉祥寺、横浜、家具メッセバザールのアトリエ木馬ブースのギャラリーを訪問してきました。一枚板テーブルは、一品一品、同じ商品は二つとして無い、完全オリジナルな商材です。購入する側からすると、少しでも多くの一枚板と出会い、その中から最も気に入った一枚を選びたいと思う心理が働いてしまいます。選んでいるうちに、「あの一枚板、気になっていたのに。」っと売れてしまっても、それもまた一枚板選びの面白さだと思っています。詳細は以下のページにまとめています。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。