正角柱は、普通4寸、3.5寸角(120~105メートル)が標準ですが、大きいサイズの物は、大黒材(だいこくざい)と言われ、家の母屋、梁など直接構造の屋根材の荷重を受ける柱(通し柱:とうしばしら)、大黒柱(だいこくばしら)と呼びます。
目次
角柱のサイズによる呼び方について
大黒柱(だいこくばしら)
「A」は、大黒柱(だいこくばしら)のイメージです。通常1尺角(30.3センチメートル角)です。
角柱(かくばしら)
「B」は、角柱(かくばしら)のイメージです。105~120ミリメートル、3.5寸、4.0寸角柱が標準です。
小角柱(こがくばしら)
「C」は、小角柱(こがくばしら)のイメージです。2.0~2.5寸、60~76ミリメートル角の細い柱を小角材(こがくざい)
半柱(はんばしら)
一般の柱の1/2のサイズを半柱(はんばしら)と呼びます。重量の掛からない室内の造作化粧柱にも使われます。
四分一柱(しぶいちばしら)
一般の柱の1/4サイズ柱を四分一柱(しぶいちばしら)と呼びます。床ノ間奥の左右の小さい柱です。
大黒柱サイズ以上の柱について
大黒柱は、家の中心に建てられ、家全体を支える事から、家の主人に例られ、”家の大黒柱”と表現されます。面白い事に地方によっては、大黒柱に添うように、大黒柱より少し小さい大黒柱を建てる地域があります。これは、家のお母さんの柱を意味し、”かあさん柱”と呼ばず、大黒(だいこく)・恵比寿(えびす)柱揃い建て(そろいだて)と表現します。木材の一つの体積単位に一石(いちこく)があります。長さは別として、大黒柱の太さに相当します。長さ10尺(3メートル)×1尺(30.3センチメートル)×1尺(30.3センチメートル)の体積を一石(いちこく)と呼ばれ、立方メートルですと、約0.28㎥になり、一つの大きさの基準なので、それ以上大きなサイズの呼称はありませんが、あえて言えば”大割材(おおわりざい)”としか表現がありません。
角柱のサイズによる呼び方についてのご紹介は以上です。続いて柱材の名称についてをご紹介いたします。
角材(かくざい)について
角材(かくざい)について、角柱のサイズによる呼び方、柱材の名称、化粧面の表示(無地)、四方柾柱(しほうまさばしら)、前杢柱(まえもくばしら)、後平角(ごひらかく)、丸材から板材への変化、角材についての復習に分類しながらご紹介いたします。
”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し
一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。
50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。