胡麻目杢(ごまめもく)についてのご紹介です。

胡麻目杢(ごまめもく)

胡麻目杢(ごまめもく)とは、胡麻の粒状に似た粒が、板にバランス良く密集している状態を言います。

ケヤキ材の胡麻目杢

写真①:ケヤキ材の胡麻目杢

ケヤキ材の胡麻目杢

写真②:ケヤキ材の胡麻目杢

写真①②は、ケヤキ材の胡麻目杢です。写真①は、杢の細かさを比較する為、胡麻を置いています。胡麻一粒より小さい杢目がわかると思います。

ダニ杢の”ダニ”は生き血を吸う”ダニ”ではありません

若い時は、この様な杢目を一般に”ダニ杢”と呼んでいた覚えがあります。杢目の表現で生き血を吸う”ダニ”から出た言葉と勘違いをしておりお恥ずかしい限りです。晩年業界の古老より、語源を聞かされ改めて日本人の杢目表現の奥深さを感じ入った次第です。

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブ

上記の写真で紹介する材は、今まで扱った材の中で杢目の細かさが1番です。写真は全て盆栽で見かける槙柏(しんぱく)の根コブです。写真③④⑤もケヤキ同様に胡麻を実際に置いています。粒の細かさを見比べて下さい。正に胡麻目杢(ごまめもく)です。

和白檀について

槙柏(しんぱく)・柏槙(びゃくしん)・貝塚伊吹(かいずかいぶき)など、ヒノキ科・ビャクシン属は、日本ではその芳香から、本白檀の代替材として、和白檀と呼ばれています。里木に始まり、標高差・地味により材の色彩や芳香の強弱が異なります。植物上の分類も現在もはっきりしていない樹木の1つです。

里木の柏槙材

写真⑥:里木の柏槙材

写真⑥は、里木の柏槙材です。イブキはもう少し赤身を帯びています。

よくある質問と回答

質問:胡麻目杢(ごまめもく)の言葉の由来は何ですか?

答えは鰯(イワシ)に有ります。イワシ(マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシ等)の稚魚の総称を”シラス”と呼んでいます。シラスは、漁獲された時、体は色素が無く透明感があります。鮮度を落とさない為に釜茹でにします。この状態を見ると白地にシラス(イワシ)の目の黒さだけが引き立ち、まるで胡麻を播いた様に、おびただしい黒目が浮き上がります。この事からこの様な杢目柄を”胡麻目杢(ごまめもく)”と呼ぶようになったと言われています。

日本の樹木の美しい杢目を吸血虫の”ダニ”と表現する訳がありませんね!!

”ごまめ”と言うと、頑是(がんぜ)無き物の分別なく物の道理がよくわからないあどけ無い子供の表現にも使われ、シラスが一人前のイワシになっていない事を意味し、当字で五万米(ごまめ)とも言います。これも田畑に豊漁で余ったイワシを埋めた田には、米が豊作になったと言う謂われから、正月のおせち料理に田作りとして縁起物として出されます。これもイワシに関する言葉です。

胡麻目杢のご紹介は以上です。続いて笹杢・笹杢目をご紹介いたします。

杢目(もくめ)の種類

木の杢目(もくめ)には様々な種類があります。図は一本の杉原木からのいろいろな杢目を木取るイメージとなっていますが、このイメージから把握できる通り、同じ樹種でも木取る場所が異なれば、違う杢目(もくめ)が現れます。杉の例となりますが、杢目を木取る区分としては、白太(辺材)(しらた)、純白・白杢(じゅんぱく・しらもく)、源平・耳白杢(げんぺい・みみじろもく)、上杢目(じょうもくめ)、笹杢・中笹杢目(ささもく・なかささもくめ)、中板目(なかいため)、中杢目(なかもくめ)、追い柾・荒柾(あらまさ)、本柾目(ほんまさめ)に分類されます。杢目(もくめ)の種類をご確認いただく前に、木目(もくめ・きめ)と杢目(もくめ)の違いについて杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについて杢目はどうして生まれるのか?も合わせてご確認ください。

杢目(もくめ)の種類


”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し

木喰虫一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。

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