原木とは、自然界で成長する木そのものを意味します。自然界で成長する木を原木。伐採された木を丸太。丸太から製材された木材を無垢材と表現する事が多いです。一枚板、古材、敷板、端材などの無垢材は、全てもとの姿は原木です。一枚板で利用される原木は、日本、アフリカ、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカ、メキシコなど様々な国々から輸入されています。しかし、中には希少種などもあり、ワシントン条約により国際間での取引に規制が入っているものもあり、今後更に入手できなくなるような原木が数多くあります。現在商業取引で売買されている一枚板で利用されている無垢材は、ワシントン条約の規制が入る前に原木が流通し、作られたものも数多くあります。
モンキーポッドの原木
一枚板の原木、モンキーポッドを確認するため、ハワイのオアフ島に訪れてきました。モンキーポッドといえば、「この木なんの木?気になる木。」の日立のテレビCMでも有名な木です。オアフ島にあるモンキーポッドの原木は、モアナルアガーデンズパークが有名で、ホノルルからは車で30分ぐらいの場所にあります。ホノルルでレンタカーを借りて、現地まで実際に足を運び、モンキーポッドの原木を確認してきた様子をご紹介いたします。
製材直後のモンキーポッドの一枚板
こちらは、原木から製材されたばかりのモンキーポッドの一枚板です。
一枚板を購入する際に気になる含水率のお話を製材直後のモンキーポッドの含水率がどれほどなのか?とあわせて、以下のページでまとめています。
原木のご紹介は以上です。次に一枚板(天板)についてご紹介いたします。
一枚板購入前に知っておきたい専門用語
私のように木を扱う仕事と無縁な方は、一枚板を購入しようと、様々な一枚板専門店に足を運ぶと、今まで聞いたことが無いような専門用語を数多く耳にすることがあるかと思います。本ページでは、一枚板を購入する立場で、一枚板購入前に知っておくと便利な専門用語についてまとめてみたいと思います。
一枚板購入時の基礎知識
一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れ、反り、ねじれなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「一枚板テーブルの塗装の種類と違いって何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。