黒檀とは、マメ科の仲間のアフリカンブラックウッドと、カキノキ科カキノキ属の広葉樹の中に分類されるインド黒檀(真黒・本黒檀)、セイロンエボニー(真黒・本黒檀)、青黒檀(本黒檀)、カメルーンエボニー(真黒)、マダガスカルエボニー(真黒)、縞黒檀、カリマンタンエボニー、アマラ黒檀、ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)、琉球黒檀(八重山黒檀)が該当します。一枚板として日本国内で流通している黒檀は、縞黒檀がメインです。一枚板として販売されている黒檀は、縞黒檀の事を示している事が多いです。黒檀はとても成長が遅く、大きくならない木であることと、乱獲されワシントン条約や国の絶滅保護種指定がなされているため、一枚板として使えるような長さ、幅、厚さがある黒檀が数多く流通する事はほとんどありません。そして、数多くある様々な樹種の中でも気乾比重の値がとても高く、実際に持ち上げてみると木とは思えないような重さです。黒檀は、紫檀、鉄刀木と並ぶ唐木三大銘木としても有名な樹種です。
コクタン(黒檀)
概要
コクタン(黒檀)の概要です。
- 産地:インドネシアスラウェシ島
- 科・属:カキノキ科カキノキ属
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:0.85~1.15
分類
黒檀の分類は、カキノキ科カキノキ属?マメ科?エボニー?黒檀?とわけが分からず難しいです。マメ科の仲間をピンク、カキノキ科カキノキ属の仲間を青にして、エボニーの仲間、黒檀の仲間を整理すると以下の内容になってきます。
本黒檀と真黒の分類
黒檀には希少価値が最も高い本黒檀と呼ばれる仲間と真黒と呼ばれる仲間に分類されます。本黒檀は、インド黒檀、セイロンエボニー、青黒檀です。インド黒檀とセイロンエボニーは本黒檀であると同時に、真黒と呼ばれる黒檀の仲間でもあります。真黒には、インド黒檀、セイロンエボニーの他に、カメルーンエボニー、マダガスカルエボニーが分類されています。
一枚板
東京木材市場で撮影させていただいたコクタン(黒檀)の一枚板です。
ステッキ専門店「ラカッポ」(東京数寄屋倶楽部)で撮影させていただいたコクタン(黒檀)の一枚板です。クロカキ(黒柿)のようなとても珍しい杢目をしています。
コクタン(黒檀)の種類
黒檀の種類は、カキノキ科カキノキ属の中に含まれるインド黒檀(真黒・本黒檀)、セイロンエボニー(真黒・本黒檀)、青黒檀(本黒檀)、カメルーンエボニー(真黒)、マダガスカルエボニー(真黒)、縞黒檀、カリマンタンエボニー、アマラ黒檀、ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)、琉球黒檀(八重山黒檀)と、マメ科に含まれるアフリカンブラックウッドに分類されてきます。整理すると以下の内容となります。
カキノキ科カキノキ属の黒檀
マメ科の黒檀
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。