唐木三大銘木

唐木三大銘木とは、黒檀紫檀鉄刀木です。インド、東南アジア、アフリカ原産の主に熱帯雨林に生息する樹種です。各樹種とも気乾比重の値がとても高く、硬くて重たいという特徴があります。唐木三大銘木である黒檀紫檀鉄刀木の特徴を以下にまとめます。

唐木三大銘木

唐木三大銘木である黒檀紫檀鉄刀木の詳細は以下の内容となります。特に黒檀の分類が難しいですが、整理すると以下の内容となってきます。

黒檀(コクタン)

黒檀

黒檀

黒檀とは、マメ科の仲間のアフリカンブラックウッドと、カキノキ科カキノキ属の広葉樹の中に分類されるインド黒檀(真黒・本黒檀)、セイロンエボニー(真黒・本黒檀)、青黒檀(本黒檀)、カメルーンエボニー(真黒)、マダガスカルエボニー(真黒)、縞黒檀カリマンタンエボニーアマラ黒檀ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)琉球黒檀(八重山黒檀)が該当します。一枚板として日本国内で流通している黒檀は、縞黒檀がメインです。一枚板として販売されている黒檀は、縞黒檀の事を示している事が多いです。黒檀はとても成長が遅く、大きくならない木であることと、乱獲されワシントン条約や国の絶滅保護種指定がなされているため、一枚板として使えるような長さ、幅、厚さがある黒檀が数多く流通する事はほとんどありません。そして、数多くある様々な樹種の中でも気乾比重の値がとても高く、実際に持ち上げてみると木とは思えないような重さです。私自身は、普段全長2メートル26センチ、幅70センチ、厚さ10センチの貴重な黒檀の一枚板を仕事用のデスクとして利用しているのですが、大人4人でギリギリ持ち上げられるような重さです。希少な黒檀について、現在手元にある原木の写真も織り交ぜながら、黒檀の仲間を種類別にまとめて整理してみたいと思います。

黒檀

紫檀(シタン)

紫檀(シタン)

紫檀(シタン)

紫檀(シタン)は、東南アジア原産のマメ科の樹種です。ベトナム、ラオス原産の紫檀は、本紫檀と呼ばれています。写真の紫檀は、本紫檀です。心材の色は濃赤褐色で、辺材は淡黄白色をしています。近縁種のソノケリンと比較すると心材の色に深みがある濃赤褐色です。黒檀鉄刀木と並ぶ唐木三大銘木としても有名な樹種です。

紫檀(シタン)

鉄刀木(タガヤサン)

鉄刀木(タガヤサン)

鉄刀木(タガヤサン)

鉄刀木(タガヤサン)は、東南アジア原産のマメ科の樹種です。主に東南アジアの熱帯雨林に生息しています。近縁種の紫鉄刀木(ムラサキタガヤサン)と比較すると、心材は黒褐色で、辺材は淡黄白色をしています。黒檀紫檀と並ぶ唐木三大銘木としても有名な樹種です。

鉄刀木(タガヤサン)

一枚板購入時の基礎知識

一枚板が通常の家具と大きく違う点は、無垢材で出来ているということです。無垢材で出来ているという事は、割れ、反り、ねじれなどが発生する可能性があり、その変化も楽しめることが、通常の家具と異なる一枚板の特徴でもあります。割れたり反ったりした場合、修理してくれる家具店や一枚板専門店もありますが、もともと工務店などに対して一枚板を販売しているような材木店や銘木店は、「一枚板は、必ず変化するもの。」という前提条件のもと小売販売を行なう店舗も沢山あります。一枚板を購入するということは、割れや反りが発生するものという点を必ず理解した上で、購入する事がとても大切になってきます。自然のままの素材である無垢材で出来た一枚板は、「触れたり眺めたりすると自然のパワーを感じる。」という方もいれば、「世界にたった一つしかない完全オリジナルな家具。」という点に魅力を感じる方も多くいます。でも、そんな魅力的な一枚板を実際に購入しようとすると、「どこで購入できるのだろう?」、「どんな種類があるんだろう?」、「含水率って何?」、「一枚板テーブルの塗装の種類と違いって何?」、「割れや反りが発生しない一枚板って無いの?」、「価格が安い無垢材から自ら塗装まで仕上げられないの?」といった沢山の疑問が出てきます。一枚板を購入する側の立場で、いろいろと疑問に思った事などを自らの体験談をもとに、一枚板購入前の基礎知識としてまとめてみました。

一枚板購入前に知っておくと便利な基礎知識

前の記事

ソノケリンの一枚板