一枚板を見に新木場のひでしな商店を訪問してきました。正確には一枚板の無垢材よりも古材が気になってしまい訪問したというのが正解です。ひでしな商店には、非売品の法隆寺の柱や古いアンティーク家具や雑貨などが店内にひしめきあっており、隅々まで商品を確認していると数時間ではとても終わらないほどの品数です。テレビドラマ撮影用のセットを購入しに、製作会社の人たちも多く訪れる店舗です。
ひでしな商店
ひでしな商店は、新木場事務所兼ストックヤード、若洲ストックヤード、茂原ストックヤード、富里ストックヤードと4箇所の拠点があります。新木場事務所兼ストックヤードは、新木場駅から徒歩だと30分ぐらいかかる場所にあります。新木場駅からバスを利用する際には、新木場3丁目のバス停を降りて5分ほどの場所に店舗があります。今回訪問したのは、新木場事務所兼ストックヤードになります。無垢材に関しては若洲ストックヤードの方が品数があるそうなので、次回改めて訪問した際に、若洲ストックヤードついてはご紹介いたします。
特徴
ひでしな商店の新木場事務所兼ストックヤードには、古材が豊富にあります。一枚板の在庫は、黒檀と黒柿がありました。特に黒柿の無垢材は、長さが2メートル50センチ、幅が46センチ、厚さが6.5センチもある巨大な一枚板です。黒檀はテーブル利用よりも工芸品の材料に利用されることの方が多いせいか、なかなか一枚板テーブルのサイズを見かけることがありません。長さ2メートル50センチの黒柿は、かなりレアだと思いました。
店内の様子
店舗入口には巨大な門?が鎮座していました。後で確認したところ、小田原方面にあった由緒在る場所の門になるそうです。
そして入口で気になったのが、こちらの新特藍カーリットと記載された木の箱です。これはダイナマイトが入っていた箱です。箱の横を見ると刃物入というチョークで記載された文字があったので、どこかの業者さんがダイナマイトの箱を道具箱として利用していたものをひでしな商店が買い取った商品です。ちなみにこちらのダイナマイトが入っていた古材の箱は、かなり気に入ってしまいカメラ機材を収納するための箱として私が購入してしまいました。
入口でダイナマイトの箱を見ていたら、取締役の小林さんが「こんなのもありますよ。」と持って来てくれたのがこちら。MITUTOYOとの記載がありますが、2006年8月25日にミツトヨ不正輸出として、北朝鮮に核兵器開発にも使われる三次元測定器を輸出していた日本企業のプレート看板です。
店舗入口に雰囲気がよい扇風機があり、気にしていたら奥にもっといい雰囲気の扇風機がありますよと見せていただいたのがこちらの扇風機。かなり古い年代物の扇風機でした。中にはちゃんと動作するものもあるそうです。
初めて店舗を訪れると、店内は古材で溢れかえっており、どこにスタッフの方がいるのか分からないので、電話をかけて外に出てきてもらいます。
もともと一枚板が好きでこの一枚板比較のサイトは立ち上げたのですが、一枚板に出会わなければ、古材にも出会うことができかなったので、一枚板との出会いはよかったなっと思いながら、お目当ての商品を確認しつつ店内撮影開始です。
「撮影するなら綺麗に片付けましょうか?」っと言われたのですが、雑多な普段の様子をそのまま撮影したかったので、「そのままでお願いします。」っとお伝えし、店内へと入らせていただきました。
店内は、1階と2階に別れています。まずは1階の様子からご紹介いたします。
1階
店内はとても多くの古材であふれかえっており、人が一人通れるぐらいのスペースしかありません。それだけ商品が多いという証でもあるので、とてもワクワクします。
1階店内の奥へと真っ直ぐ進んでいくと、左側に古材の扉に紛れて黒檀と黒柿の一枚板が販売されていました。
長さが2メートル50センチ、幅が46センチ、厚さが6.5センチもある巨大な黒柿の一枚板です。
このサイズの黒柿の一枚板を見る機会はなかなか無いと思います。無垢材が陳列されている棚周辺にも沢山の古材があります。
店内1階を真っ直ぐ正面に進むと事務所になります。民家再生の文字と、先の無い階段のギャップ感が気になり撮影してみました。この階段を登った先にも古材の在庫が沢山あります。
秩父蚕糸株式会社と記載された温度計が気になり撮影しました。右上のひょうたんも気になります。
温度計のすぐ隣には、大きな古時計がありました。
更に奥に進むと1892年(明治25年)設立、精工舎(現SEIKO)の古時計がありました。確か1953年8月に日本テレビが開局した際、日本初のテレビCMが精工舎だったような記憶があります。レトロな雰囲気が気になり撮影。
店内には、「一体これはなんなんだろう?」と思うようなアンティークな商品が沢山販売されています。
「この先には一体何があるんだろう?」と思いながら、2階へと登る階段の前にもの凄い長い黒柿の柱がありました。
梶本銘木店本社3階で1500万円もする鶉杢が入った巨大な黒柿の床柱が販売されているのですが、長さはそれ以上にある気がしました。
左から2番目の柱は、法隆寺の柱だそうです。値段は付けられないということで、非売品になっていました。
「店内にある柱は、全て法隆寺のものにしてしまえばよいじゃないですか?」っと言ったら、「さすがにそれはまずいですよ。」とのことでした。
2階に登る階段の途中にも気になる古材が沢山ありました。
続いて2階へと進んでいきたいと思います。
2階
2階へと登る階段の途中にも、レトロな雰囲気が漂う沢山の古材が販売されています。
2階へと登りきると、更に沢山の古材が販売されています。
2階で黒柿の一枚板を発見しました。
1階事務所奥の階段を登った先にある2階の様子も撮影してきました。
2階から1階の様子を撮影してみました。
ひでしな商店では、古材をメインに取り扱う店舗になるため、古材としての一枚板テーブルも販売することがあるそうです。ただし、古材として入荷する一枚板は人気が高く完売状態でした。若洲ストックヤードの方に、無垢材の在庫が豊富にあるということなので、ひでしな商店の車で若洲ストックヤードへと連れて行っていただきました。詳細は以下のページにまとめています。
店舗情報
- 店舗名:ひでしな商店
- 住所:東京都江東区新木場3-4-11
- 電話:03-3522-0248
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:不定期
地図
ストリートビュー
ひでしな商店
新木場にあるひでしな商店を訪問してきました。新木場のひでなし商店は、新木場事務所兼ストックヤードと若洲ストックヤードの2箇所に大きく分かれます。新木場事務所兼ストックヤードには、黒柿と黒檀の一枚板が販売されていました。若洲ストックヤードには、様々な一枚板の在庫がありますが、一枚板を古材風に利用したい人向けの在庫となります。実際に新木場事務所兼ストックヤードと若洲ストックヤードを訪れて、撮影してきた様子を以下のページでまとめています。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。