小豆杢(あずきもく)・黒小豆杢(くろあずきもく)とは、樹木の内・外部要因により、偶然性が高い貴重な杢目柄です。植物農作物の米・小豆(あずき)大の粒状の連結した杢目で、中には黒い胡麻が混ざった杢目もあります。前者を小豆杢(あずきもく)、後者を黒小豆杢(くろあずきもく)と呼びます。

小豆杢(あずきもく)・黒小豆杢(くろあずきもく)

黒柿に現れた小豆杢目(あずきもくめ)の詰まった木

写真①:黒柿に現れた小豆杢目(あずきもくめ)の詰まった木

写真①は、黒柿に現れた小豆杢目(あずきもくめ)の詰まった木で、孔雀の緑が混ざった杢目もあります(孔雀杢(くじゃくもく)・孔雀杢目(くじゃくもくめ)のページをご確認ください)。

インドカシミール地方産のローズウッドの細かい小豆状の杢目、アフリカ産ブビンガの小豆杢、中南米産のホンジュラス・ローズウッドの小豆杢

写真②「A」:インドカシミール地方産のローズウッドの細かい小豆状の杢目、「B」:アフリカ産ブビンガの小豆杢、「C」:中南米産のホンジュラス・ローズウッドの小豆杢

写真②の「A」は、インドカシミール地方産のローズウッドの細かい小豆状の杢目です。大板にしてみると濃い紫色と茶褐色の中に、細かい杢目が光り輝き、オーロラや銀河宇宙を見ているようです。

写真②の「B」は、アフリカ産ブビンガの小豆杢です。大柄な杢目が多い中、このような細かい杢目は珍しいです。

写真②の「C」は、中南米産のホンジュラス・ローズウッドの小豆杢です。

全て中南米産ホンジュラス・ローズウッドの小豆杢

写真③:全て中南米産ホンジュラス・ローズウッドの小豆杢

写真③は、全て中南米産ホンジュラス・ローズウッドの小豆杢です。中央に小豆模様になる小口年輪に泡状の年輪がわかります。笹杢目系の杢目が多いホンジュラスローズウッドですが、このような杢目を見たのは初めてです。

中南米メキシコ産のグラナディロ(メキシカンローズウッド)の黒小豆杢目(くろあずきもくめ)、タイ産本花梨の幹瘤から取材した輪切り材

写真④「A」:中南米メキシコ産のグラナディロ(メキシカンローズウッド)の黒小豆杢目(くろあずきもくめ)、「B」:タイ産本花梨の幹瘤から取材した輪切り材

写真④の「A」は、中南米メキシコ産のグラナディロ(メキシカンローズウッド)の黒小豆杢目(くろあずきもくめ)です。

写真④の「B」は、東南アジアの雄タイ産本紫檀黒小豆杢(くろあずき)です。

タイ産本花梨の幹瘤から取材した輪切り材

写真⑤:タイ産本花梨の幹瘤から取材した輪切り材

写真⑤は、タイ産本花梨の幹瘤から取材した輪切り材です。幹に張り付いたような材からも黒小豆杢(くろあずきもく)が出ました。日本にあれだけかつて輸入された花梨材ですが、小豆・黒小豆杢は数少なく貴重性がある杢目です。

よくある質問と回答

その他、小豆杢の有る樹木はありますか?

残念ながら、数多くの材を挽いた結果ではなく、”木が人を呼び”、”人が木を呼ぶ”と昔から言われていた諺(ことわざ)が木場内でありました。挽いた本数(原木の数)ではなく、運命的な出会いもありますし、金銭よる買付もありましたが、結果、私は木が人を呼ぶような気がします。今まで黒小豆杢(くろあずきもく)・小豆杢(あずきもく)と呼ばれる材・木は①黒柿、②本花梨、③ブビンガ、④グラナディロ(メキシカン・ローズウッド)、⑤ホンジュラス・ローズウッド、⑥インドカシミールローズウッドの計6樹木、6本だけです。

特に最後の⑥カシミールインドローズウッドは、見方によって、小宇宙・オーロラを背負った杢目で印象深い逸品です。広い世界ですから、私たちが見た事が無い材種・樹木・杢目がきっとまだまだあると思います。

杢目(もくめ)の種類

木の杢目(もくめ)には様々な種類があります。図は一本の杉原木からのいろいろな杢目を木取るイメージとなっていますが、このイメージから把握できる通り、同じ樹種でも木取る場所が異なれば、違う杢目(もくめ)が現れます。杉の例となりますが、杢目を木取る区分としては、白太(辺材)(しらた)、純白・白杢(じゅんぱく・しらもく)、源平・耳白杢(げんぺい・みみじろもく)、上杢目(じょうもくめ)、笹杢・中笹杢目(ささもく・なかささもくめ)、中板目(なかいため)、中杢目(なかもくめ)、追い柾・荒柾(あらまさ)、本柾目(ほんまさめ)に分類されます。杢目(もくめ)の種類をご確認いただく前に、木目(もくめ・きめ)と杢目(もくめ)の違いについて杢目(もくめ)と斑杢(ふもく)の違いについて杢目はどうして生まれるのか?も合わせてご確認ください。

杢目(もくめ)の種類


”木のいろはにほへと”わかりやすい木のお話し

木喰虫一枚板比較では、木を愛してやまない方々の為に、もっとわかりやすく”木のいろはにほへと”と題して、木について解説するコーナーを新設しました。

50年近くも木に携わって来た方(木喰虫さん)のお話しです。普段聞けないお話しも飛び出すかもしれません。

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