神代佛は、一枚板としてはあまりみかけることがありません。比較的、サイズが小さい端材としてみかけることが多いので、アクセサリー的な仕様用途の方が高いのかもしれません。佛は、バット、テニスラケット、スキー板など、スポーツ用品などによく利用される木材です。楢の杢目に似ていますが、楢よりも杢目の出方がハッキリしているのが特徴です。主な原産地は、日本、中国、ロシア、朝鮮半島などで、材質は国産とほとんど変わりが無い事から、価格が安い外材が利用されることが多くあります。写真の神代タモの写真は、自宅で利用している板を撮影してみました。タモ特有の玉杢が出ています。厳密にはこちらは、複数の玉杢が列を成して流れているので、玉流れになります。
目次
ジンダイタモ(神代佛)
概要
ジンダイタモ(神代佛)の概要です。
- 産地:日本
- 科・属:モクセイ科トネリコ属
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:0.65(佛の気乾比重)
ジンダイ(神代)の種類
ジンダイ(神代)には、ジンダイカツラ(神代桂)、ジンダイクス(神代楠)、ジンダイクリ(神代栗)、ジンダイケヤキ(神代欅)、ジンダイスギ(神代杉)、ジンダイタモ(神代佛)、ジンダイトチ(神代栃)、ジンダイナラ(神代楢)、ジンダイニレ(神代楡)などの種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
ジンダイ(神代)の一枚板
神代とは、はるか2500年から2600年も昔、火山の噴火などによって地中に埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。数少ない銘木として、神代木とも言われています。中には火山灰だけでなく、川底に何千年も前から埋まっており、河川工事などによって掘り起こされることがあります。神代木は、端材、数珠、箸置き、花台、工芸品、高級建築、一枚板などの利用用途があります。灰褐色である独特の色合いから、一般ユーザ好みというよりは、マニア向けの材です。希少性という点に着目すれば、価値は高いと感じるのですが、「現代における利用用途は何?」となると、扱いがとても難しい材です。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。