神代杉は、地中深くから掘り起こされた杉の樹種になります。青黒かったり、黒に近い灰色をしていたり、一部は杉の無垢材本来の色に近い状態を残しつつも、一部が黒味がかった個性的な一枚板があります。ただし、神代の中でも一部分が変色したような木材は、ほとんど見かける事がなく、数の多さという点においては非常に希少価値があります。杉は、産地名が付いた秋田杉、吉野杉、日光杉、天竜杉、霧島杉、屋久杉などが有名です。気乾比重の値が低く、柔らかく扱い易いという反面、虫食いの跡などが付きやすく、中には複雑に複数の穴が開いたレンコン杉と呼ばれるような種類もあります。神代杉として流通する一枚板は、秋田県と山形県の境にある鳥海山原産のものが多いです。
目次
ジンダイスギ(神代杉)
概要
ジンダイスギ(神代杉)の概要です。
- 産地:日本
- 科・属:スギ科スギ属
- 樹形:針葉樹
- 気乾比重:0.38(杉の気乾比重)
一枚板
東京木材市場で撮影させていただいたジンダイスギ(神代杉)の一枚板です。
ジンダイ(神代)の種類
ジンダイ(神代)には、ジンダイカツラ(神代桂)、ジンダイクス(神代楠)、ジンダイクリ(神代栗)、ジンダイケヤキ(神代欅)、ジンダイスギ(神代杉)、ジンダイタモ(神代佛)、ジンダイトチ(神代栃)、ジンダイナラ(神代楢)、ジンダイニレ(神代楡)などの種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
ジンダイ(神代)の一枚板
神代とは、はるか2500年から2600年も昔、火山の噴火などによって地中に埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。数少ない銘木として、神代木とも言われています。中には火山灰だけでなく、川底に何千年も前から埋まっており、河川工事などによって掘り起こされることがあります。神代木は、端材、数珠、箸置き、花台、工芸品、高級建築、一枚板などの利用用途があります。灰褐色である独特の色合いから、一般ユーザ好みというよりは、マニア向けの材です。希少性という点に着目すれば、価値は高いと感じるのですが、「現代における利用用途は何?」となると、扱いがとても難しい材です。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。