神代楠は、一枚板としてはあまりみかけることがありません。一枚板の購入を検討している際訪れたアトリエ木馬青山プレミアムギャラリーで神代楠の写真を撮影させてもらいました。楠の最大の特徴は香りです。加工されていない楠の端材で臭いをかぐと、シップのような少し鼻を突くような香りがします。そのため、天然の防虫作用(樟脳)があり、虫を寄せ付けないため、家具の材料として利用されてきています。神代楠も臭いがあるのですが、なんとも表現し辛いあえて表現するのならば昭和の古民家のような臭いです。楠は、国内の樹種の中でも30メートルを越えるような巨木になる種類で、神社仏閣などに植林され、信仰の象徴として古くから親しまれている木でもあります。
目次
ジンダイクス(神代楠)
概要
ジンダイクス(神代楠)の概要です。
- 産地:日本
- 科・属:クスノキ科
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:0.52(楠の気乾比重)
一枚板
ジンダイ(神代)の種類
ジンダイ(神代)には、ジンダイカツラ(神代桂)、ジンダイクス(神代楠)、ジンダイクリ(神代栗)、ジンダイケヤキ(神代欅)、ジンダイスギ(神代杉)、ジンダイタモ(神代佛)、ジンダイトチ(神代栃)、ジンダイナラ(神代楢)、ジンダイニレ(神代楡)などの種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
ジンダイ(神代)の一枚板
神代とは、はるか2500年から2600年も昔、火山の噴火などによって地中に埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。数少ない銘木として、神代木とも言われています。中には火山灰だけでなく、川底に何千年も前から埋まっており、河川工事などによって掘り起こされることがあります。神代木は、端材、数珠、箸置き、花台、工芸品、高級建築、一枚板などの利用用途があります。灰褐色である独特の色合いから、一般ユーザ好みというよりは、マニア向けの材です。希少性という点に着目すれば、価値は高いと感じるのですが、「現代における利用用途は何?」となると、扱いがとても難しい材です。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。