神代楢は、神代特有の灰褐色の色合いのものから、通常の楢の無垢材に近いような茶色がかった色合いに、少し灰色に近いような色がのったものまでみかけます。楢といえば虎斑です。虎斑とは、楢などのオーク材でよく見かける斑紋です。楢によく見受けられる班なのですが、板の柾目を横切るように伸びる帯状の班が、虎の毛並みにそっくりなことから虎斑と呼ばれている杢目です。別名、銀杢とも呼ばれています。楢は、ジャパニーズオークと呼ばれる北海道産が有名ですが、国内だと日本全国に産地は分布しています。海外から輸入される楢は、ロシアやモンゴル、中国の北側などが産地となっています。曲木の材料としても有名で、ワインやウイスキーの木樽の樽材としても利用されています。洋酒では、アメリカンオークやフレンチオークが有名ですが、北海道産の楢は良質な樽材として世界にも輸出されています。
目次
ジンダイナラ(神代楢)
概要
ジンダイナラ(神代楢)の概要です。
- 産地:日本
- 科・属:ブナ科コナラ属
- 樹形:広葉樹
- 気乾比重:0.68(楢の気乾比重)
一枚板
自ら保有しているジンダイナラ(神代楢)の一枚板です。
ジンダイ(神代)の種類
ジンダイ(神代)には、ジンダイカツラ(神代桂)、ジンダイクス(神代楠)、ジンダイクリ(神代栗)、ジンダイケヤキ(神代欅)、ジンダイスギ(神代杉)、ジンダイタモ(神代佛)、ジンダイトチ(神代栃)、ジンダイナラ(神代楢)、ジンダイニレ(神代楡)などの種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
ジンダイ(神代)の一枚板
神代とは、はるか2500年から2600年も昔、火山の噴火などによって地中に埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。数少ない銘木として、神代木とも言われています。中には火山灰だけでなく、川底に何千年も前から埋まっており、河川工事などによって掘り起こされることがあります。神代木は、端材、数珠、箸置き、花台、工芸品、高級建築、一枚板などの利用用途があります。灰褐色である独特の色合いから、一般ユーザ好みというよりは、マニア向けの材です。希少性という点に着目すれば、価値は高いと感じるのですが、「現代における利用用途は何?」となると、扱いがとても難しい材です。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。