神代とは、はるか2500年から2600年も昔、火山の噴火などによって地中に埋められてしまっていた埋もれ木の名称です。数少ない銘木として、神代木とも言われています。中には火山灰だけでなく、川底に何千年も前から埋まっており、河川工事などによって掘り起こされることがあります。神代木は、端材、数珠、箸置き、花台、工芸品、高級建築、一枚板などの利用用途があります。灰褐色である独特の色合いから、一般ユーザ好みというよりは、マニア向けの材です。希少性という点に着目すれば、価値は高いと感じるのですが、「現代における利用用途は何?」となると、扱いがとても難しい材です。
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ジンダイ(神代)
ジンダイ(神代)は、2500年から2600年前に噴火した鳥海山の火山灰の中から掘り出された神代杉です。2500年以上、地中に埋もれていたにも関わらず、写真の通り木の状態が保たれています。鳥海山ではよく神代が発見され、加工された一枚板が市場に出回っています。神代の魅力といえば、はるかかなた昔の太古の時代を経て現在に至るという点と、人工的には作り出すことができない偶然が生み出す渋みのある灰褐色です。何千年もの間、腐ることなく、掘り起こされた神代はとても貴重です。神代は、大きく別けて黒神代と茶神代の2種類に分類されます。
黒神代
黒神代は、山体崩壊や爆風で、材が横倒しになった状態で出土された神代になります。材の色が黒褐色、灰色に近い褐色をしているのが特徴です。
茶神代
茶神代は、火山噴火による多量の降灰や火砕流におより材が立ったまま出土された神代になります。黒神代よりも褐色が強く、灰褐色をしているのが特徴です。
種類
神代には、神代杉、神代欅、神代楢、神代栗、神代桂、神代佛などの種類があります。
ジンダイ(神代)の種類
ジンダイ(神代)には、ジンダイカツラ(神代桂)、ジンダイクス(神代楠)、ジンダイクリ(神代栗)、ジンダイケヤキ(神代欅)、ジンダイスギ(神代杉)、ジンダイタモ(神代佛)、ジンダイトチ(神代栃)、ジンダイナラ(神代楢)、ジンダイニレ(神代楡)などの種類があります。
上記内容は、家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店で得られた情報や、実際に購入した端材、古材、一枚板を手にした時の個人的主観でまとめている情報などが含まれております。木の種類についてより詳しい内容を知りたい場合は、市販の樹種事典を参考にされることをおすすめいたします。
木の種類
無垢材(一枚板、古材、端材)に利用される木の種類を外材、唐木材、国産材別に以下のページから確認できます。