千葉県柏市にある一枚板専門店の「無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店」をご訪問してきました。2018年の年末に「遊びに来てください!」っとご連絡をいただいたのがきっかけになります。一枚板を購入する側の立場からすると、全て一点モノの一枚板であるがゆえに、一店舗でも多くのお店に足を運び実物を目で確認したいという心理が働くので、一枚板を販売される多くの店舗や企業様からご連絡をいただくのは、新たな一枚板との出会いがあるということに直結するのでワクワクして楽しいです。今回、折角ご訪問させていただくにあたり、店内の様子について撮影してきましたのでご紹介させていただきます。
目次
無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店
無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店は、柏駅西口から徒歩15分かかるかかからないかの場所にあります。駅からは、ほぼ直線で向うことができます。店内入口の目印は、オニグルミの一枚板に「一枚板」と彫られた看板が目印です。
特徴
無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店の特徴は、一枚板の人気樹種のウォールナットの一枚板の在庫が豊富という点です。首都圏にある家具店、一枚板専門店、材木店、銘木店ではウォールナットとクラロウォールナットの在庫はよくみかけるのですが、バストゥーンウォールナットの在庫はなかなか見かける機会がありません。無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店では、バストゥーンウォールナットの在庫もありました。私が首都圏でバストゥーンウォールナットを見かけたのは、アトリエ木馬吉祥寺ギャラリーを訪れた時以来となります。
店舗は、ご夫婦二人で営まれている完全予約制の一枚板専門店となります。訪れる際には、電話またはメールで事前に予約を行なう必要があります。予約は当日でも受付しているとのことでした。工房は柏市内と地方にあり、地方の倉庫には2000枚の一枚板が加工前の原板の状態で在庫しているそうです。
店内にはエポキシ樹脂と無垢材を組み合わせたレジンテーブルも展示されていました。レジン自体が珍しいですが、使われている無垢材がトチの瘤杢だったので、これまた珍しいなっと思いました。
一枚板を購入する側の立場からすると、人工物(エポキシ樹脂)と天然物(無垢材)の融合は、天然物(無垢材)が変化を起こしやすいと思うので、なかなか管理が大変なのでは?っと疑問に思ってしまうのですが、高周波プレス機によって、一枚板の含水率を5パーセントから6パーセントぐらいの一桁台まで落とされているそうです。一枚板テーブルとして利用する際には、反りや割れが発生しない含水率の理想値である15%以下をキープするため、変化は発生し辛い状態で仕上げられているとのことでした。ただし、万が一一枚板が変化するような事があっても、メンテナンス体制も整っているので、有料修理にて補正をかけていくことが可能になっているそうです。
一枚板を購入する側からすると、一枚板の割れや反りは、なるべく避けたいと誰もが思うはずです。高周波プレスによる乾燥が行なわれていることと、メンテナンス体制が整っていることはとても安心します。
無垢一枚板テーブル専門店slabteamの最大の特徴は、高周波プレス機を保有しているという点になりますが、セラウッド塗装を採用している点やスラブオンチェアを販売しているという点も特徴になります。
高周波プレス機
高周波プレス機は、一枚板の中に含まれる水分を木の内部から蒸発させることができる機材で、含水率を5から6%まで落とすことができます。一枚板の反りや割れを回避することができます。
スラブオンチェア
スラブオンチェアは、一枚板の耳に椅子の脚を宙に浮かせた状態で収納ができる個性的な椅子です。椅子を宙に浮かせて収納することで、ルンバで掃除を行なう際、椅子の脚が邪魔になりません。
店内の様子
それでは気になる店内の様子についてご紹介いたします。
店内に入ると、ウォールナット、栃(トチ)、栃(トチ)の一枚板の裏側にブビンガと、一枚板の人気樹種が視界に入ってきます。
ウォールナット
店内の在庫で一番多いのはウォールナットでした。幅90センチ、長さ180センチ前後のダイニングテーブル用のウォールナット以外にもセンターテーブルやテレビボードにも使えそうなウォールナットの在庫も多く目につきました。
店内のウォールナットを見ていて、結構表情が豊かなウォールナットが多いなっという印象を受けました。
個人的には杢目が面白い一枚板が好きなので、表情が豊かなのはとても気になります。特にウォールナットだと、あまり杢目が出る在庫はみかけない気がするので、無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店にあるウォールナットは、なかなか貴重な在庫かもしれません。
ウォールナットの根元付近は、鯖杢がとても出やすいだろうなっといつも思っていたのですが、きっと変化が起こりやすい場所だと思うので、一枚板としてはなかなか見かける機会がないんだろうなっとも思っていいました。高周波プレスをあてて、シッカリと加工を行なっているからこそ、鯖杢のウォールナットも販売できてきるのだと思います。
ウォールナットの在庫の周辺には、花梨(カリン)、モンキーポッド、ブビンガ、栃(トチ)の在庫がありました。ぱっと見、左手前にある樹種が、「おや?榧(カヤ)かな?」っと思ったのですが、こちらは節が目立たない綺麗な桧(ひのき)の一枚板でした。
こちらもとても気になったバストゥーンウォールナット。無垢感がとてもよい感じでした。
栃(トチ)
とても綺麗な質感だったので、木口側にフォーカスを当てて背景をぼかして雰囲気を出した感じで撮影してみました。
バーズアイメープル
鳥眼杢 (ちょうがんもく)が出る一枚板は、なかなか見かけることが無いのですが、全体にハッキリとした杢目が出るメープルの一枚板です。
ポプラ
栗(クリ)
玉杢が出る栗(クリ)の一枚板です。栗(クリ)の玉杢はごく稀に見かけますが、こちらもなかなか見かけることが無い一枚板です。
これは珍しい栗(クリ)のダニ杢ではないかな?っと個人的にかなり気になった杢目です。こういう自然の風合いが一枚板の魅力だよなっといつも思います。
ウエンジ
おや?なんだこれ?ゼブラウッド?っと思ったのですが、ウエンジの一枚板です。ウエンジでこの色味は初めて見ました。
桧(ヒノキ)
幅が広くて綺麗な桧(ヒノキ)の一枚板です。
黒柿
一枚板専門店で初めて黒柿の一枚板テーブルを見つけました。黒柿は、材木店や銘木店へ行くとよくみかけるのですが、家具店や一枚板専門店ではまず見かけることが無い樹種です。値札に価格の記載が無かったので、もしやとても高価なのかもしれません。
屋久杉
全体の展示在庫
柏店に展示されている一枚板の在庫の様子です。杢目の綺麗な一枚板がとても多かったので、2,000枚ある在庫もかなり気になります。
一枚板の脚
一枚板の脚は、スチール、透明アクリル、木製と各種ラインナップがあり、価格も安かったです。木製の脚は黒の他にもナチュラルカラーがあるとのことでした。
塗装
slabteamで販売されている一枚板は、セラウッド塗装が主流となっていました。セラウッド塗装については、以下のページでまとめています。
無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店のご紹介は以上となります。次に、2019年1月4日にグランドオープンした無垢一枚板テーブル専門店slabteamが運営する一枚板ギャラリー千<SEN>青山店を以下のページでご紹介いたします。
店舗情報
- 店舗名:無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店
- 住所:柏市あけぼの5丁目4-6
- 電話:080-1235-3145
- 営業時間:9:00~22:00(予約制)
- 定休日:年中無休
地図
ストリートビュー
無垢一枚板専門店slab team
無垢一枚板専門店slab teamは、東京(青山)、千葉(柏市、印西市)に店舗がある一枚板の専門店です。青山店、柏店は、完全予約制のため、訪問前に店舗へ連絡を入れる必要があります。一枚板テーブルを購入する立場で、実際に訪れて感じたことは、木の表情が豊かな一枚板テーブルの在庫がとても多いという点です。倉庫には2000枚の在庫があり、表情豊かな一枚板を求めている方にはおすすめの一枚板専門店です。また、品質が安定した一枚板テーブルを販売するため、高周波プレス機やセラウッド塗装を採用している点が大きな特徴です。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。