本黒檀と真黒の分類
黒檀には希少価値が最も高い本黒檀と呼ばれる仲間と真黒と呼ばれる仲間に分類されます。本黒檀は、インド黒檀、セイロンエボニー、青黒檀です。インド黒檀とセイロンエボニーは本黒檀であると同時に、真黒と呼ばれる黒檀の仲間でもあります。真黒には、インド黒檀、セイロンエボニーの他に、カメルーンエボニー、マダガスカルエボニーが分類されています。
目次
本黒檀
黒檀の中でも本黒檀に分類される種類は、以下の通りです。
インド黒檀(真黒・本黒檀)
インド黒檀は、黒檀の中でも最高級の種類になります。国内では真黒、本黒檀とも呼ばれる真っ黒な黒檀になります。通称セイロンエボニー、イーストインディアンエボニーとも呼ばれています。原産地はインドやスリランカで、自然界においては全長が15メートルから25メートル、直径が3メートルから6メートルに成長する木をいう記載があります。
セイロンエボニー(真黒・本黒檀)
セイロンエボニーは、インド黒檀と同じく本黒檀の仲間に入るカキノキ科カキノキ属の仲間です。インド黒檀との違いはほとんど無く、「セイロン」と名が付く黒檀の通り、スリランカにあるセイロン島原産の黒檀になります。インド黒檀と同様に本黒檀、真黒と呼ばれる希少価値がとても高い黒檀になります。
青黒檀(本黒檀)
青黒檀は、タイ原産のとても珍しい黒檀です。原木を入手する事は現状とても難しく、商品として市場に出回っているのは箸やボールペン、キーホルダーなどのアクセサリー類がメインとなります。海外の文献上もあまり情報がなく、成長がとても遅く小さな樹種というような記載ぐらいしかありません。青黒檀に青が付く理由は、製材時に切り落として空気に触れた面が青緑がかって見えるためです。写真は、現在私の手元にある青黒檀の原木です。原産地のタイでは、青黒檀の天然木の伐採が禁止されているため、現状国内で流通している青黒檀は極わずかとなっています。
真黒
黒檀の中でも真黒に分類される種類は、以下の通りです。
インド黒檀(真黒・本黒檀)
インド黒檀は、黒檀の中でも最高級の種類になります。国内では真黒、本黒檀とも呼ばれる真っ黒な黒檀になります。通称セイロンエボニー、イーストインディアンエボニーとも呼ばれています。原産地はインドやスリランカで、自然界においては全長が15メートルから25メートル、直径が3メートルから6メートルに成長する木をいう記載があります。
セイロンエボニー(真黒・本黒檀)
セイロンエボニーは、インド黒檀と同じく本黒檀の仲間に入るカキノキ科カキノキ属の仲間です。インド黒檀との違いはほとんど無く、「セイロン」と名が付く黒檀の通り、スリランカにあるセイロン島原産の黒檀になります。インド黒檀と同様に本黒檀、真黒と呼ばれる希少価値がとても高い黒檀になります。
カメルーンエボニー(真黒)
カメルーンエボニーは、カメルーン、ナイジェリア、マダガスカルを中心としたアフリカ全土に生育しています。カメルーンエボニーは、ワシントン条約のCITESⅡに登録されている樹種のため、アフリカ政府が許可を出さない限り輸出入の取引ができない付属書登録された樹種になっています。日本国内に真黒の黒檀として流通している種は、現状本種のカメルーンエボニーになります。写真は、現状私の手元にあるカメルーンエボニー(真黒)を撮影したものになります。自然界においては、全長15メートルから18メートル、直径が1メートルから6メートルまで成長するとの記載があります。
マダガスカルエボニー(真黒)
マダガスカルエボニーは、アフリカマダガスカル原産の黒檀です。マダガスカルに生息する動植物は絶滅危惧種に該当する種類が多く、マダガスカルエボニーはワシントン条約のCITESⅡに該当する種類です。CITESⅡとはワシントン条約附属書の中では2番目に厳しい条約で、原産国のマダガスカルの許可が得れれば、国外への輸出ができる種類になりますが、黒檀に限らず爬虫類等の動植物含めて、CITESⅡレベルの生き物がマダガスカル以外の国に輸出される事は極めて稀です。ちなみにCITESⅠになると、国際間取引が完全にNGとなる生き物になってくるため、研究目的など以外の商用取引目的での流通がなされる事はありません。マダガスカルのCITESⅡは、CITESⅠに限りなく近い条約とみてよいと思います。マダガスカル原産の爬虫類を昔から飼育している関係で、ワシントン条約については少し知識があります。
黒檀
黒檀とは、マメ科の仲間のアフリカンブラックウッドと、カキノキ科カキノキ属の広葉樹の中に分類されるインド黒檀(真黒・本黒檀)、セイロンエボニー(真黒・本黒檀)、青黒檀(本黒檀)、カメルーンエボニー(真黒)、マダガスカルエボニー(真黒)、縞黒檀、カリマンタンエボニー、アマラ黒檀、ブラックアンドホワイトエボニー(斑入黒檀)、琉球黒檀(八重山黒檀)が該当します。一枚板として日本国内で流通している黒檀は、縞黒檀がメインです。一枚板として販売されている黒檀は、縞黒檀の事を示している事が多いです。黒檀はとても成長が遅く、大きくならない木であることと、乱獲されワシントン条約や国の絶滅保護種指定がなされているため、一枚板として使えるような長さ、幅、厚さがある黒檀が数多く流通する事はほとんどありません。そして、数多くある様々な樹種の中でも気乾比重の値がとても高く、実際に持ち上げてみると木とは思えないような重さです。私自身は、普段全長2メートル26センチ、幅70センチ、厚さ10センチの貴重な黒檀の一枚板を仕事用のデスクとして利用しているのですが、大人4人でギリギリ持ち上げられるような重さです。希少な黒檀について、現在手元にある原木の写真も織り交ぜながら、黒檀の仲間を種類別にまとめて整理してみたいと思います。
一枚板の種類
一枚板テーブルとして販売される樹種は、大きく分けて海外から輸入される外材と、日本国内で伐採された国産材の2種類に分類されます。国産材は様々な美しい杢目が出て、表情がとても豊かな樹種が多いのに対して、ウォールナットなどの外材は、タンスや椅子など他の家具でも利用されている樹種であることから、インテリアとしての統一感を出しやすいということから人気が高いです。一枚板テーブルとして販売されている主な樹種について、以下のページでまとめています。
一枚板人気ランキング
一枚板には沢山の樹種の種類があります。日本全国で一枚板を販売している店舗で取り扱われている一枚板の樹種で在庫数が多いほど人気が高い事が言えます。実際に調査を行なってみたところ、ウォールナットが一枚板として販売されている割合が最も高く全体の23.2%。続いて栃(トチ)が人気で7.3%。その次がブビンガで5.4%という割合となっています。