千葉県柏市にある一枚板専門店の「無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店」に引き続き、無垢一枚板テーブル専門店slabteamが運営する一枚板ギャラリー千<SEN>青山店が2019年1月4日にグランドオープンしたため、一枚板の購入検討にて訪問してきました。
一枚板ギャラリー千<SEN>青山店
一枚板ギャラリー千<SEN>青山店は、アトリエ木馬青山プレミアムギャラリーがある南青山三丁目の交差点から、青山通りを表参道方面に向って徒歩3分ほどの場所にある第一青山ビルの2Fにあります。
一番最寄の外苑前駅からは、徒歩5分ほどの場所になります。
1Fにマクドナルドとオリンピックがある青山通り沿いのビルなので、最寄の外苑前駅や表参道駅からも、迷うことなく訪れることができます。
第一青山ビルの2Fには、いくつかテナントが入っているのですが、一枚板ギャラリー千<SEN>青山店入口の目印は、こちらの壁に掲げられた看板と、店舗入口にある看板になります。
特徴
一枚板ギャラリー千<SEN>青山店は、無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店と同様に一枚板の人気樹種であるウォールナット、栃(トチ)、ブビンガを中心に国産材、外材の在庫が数多く展示販売されていました。一枚板を販売している様々な店舗を実際に訪問し、在庫を他店と比較して見ていると、とても感じるのが、無垢一枚板テーブル専門店slabteamで販売されている一枚板テーブルは、杢目に特徴がある樹種の在庫がとても多いという点です。木表や木裏の表情は、外材よりも国産材の方が豊かであるという認識で今までいたのですが、無垢一枚板テーブル専門店slabteamを訪問してからは、少し認識が変わってきました。
無垢材に関して専門的な知識を得るために、最近は素人の一枚板一般購入者の立場でありながら梶本銘木店の研修に参加させていただいたり、新木場にある一枚板を販売する老舗材木店、銘木店を巡りながら、反りや割れが発生しない一枚板の見分け方などについて知識を得てきた中で感じることがあります。
無垢一枚板テーブル専門店slabteamでは、高周波プレス機を保有しているがために、他の店舗が扱えないような杢目が複雑な樹種であっても、十分な補正と加工を行い販売やメンテナンスができる体制が整っているとう点です。
無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店を訪れた時、鯖杢のウォールナットの在庫を見た際に、「こんな動きが出そうな根元付近のウォールナットを商品として扱えるなんて、よっぽど高周波プレス機とは優れた機械なんだろう。」と感じたのですが、他では扱えないような割れたり反ったりする可能性があるような無垢材であったとしても、高周波プレス機のおかげで商品として販売できるという点が、無垢一枚板テーブル専門店slabteamが販売する一枚板の最大の特徴だと感じました。
無垢一枚板テーブル専門店slabteamの最大の特徴は、高周波プレス機を保有しているという点になりますが、セラウッド塗装を採用している点やスラブオンチェアを販売しているという点も特徴になります。
高周波プレス機
高周波プレス機は、一枚板の中に含まれる水分を木の内部から蒸発させることができる機材で、含水率を5から6%まで落とすことができます。一枚板の反りや割れを回避することができます。
スラブオンチェア
スラブオンチェアは、一枚板の耳に椅子の脚を宙に浮かせた状態で収納ができる個性的な椅子です。椅子を宙に浮かせて収納することで、ルンバで掃除を行なう際、椅子の脚が邪魔になりません。
店内の様子
国産材、外材共に、とても特徴的な一枚板の在庫をご紹介いたします。
ウォールナット
無垢一枚板テーブル専門店slabteamの代名詞でもあるウォールナットは、一枚板ギャラリー千<SEN>青山店でも主力商品として販売されていました。
日本全国で一枚板を販売している店舗の在庫情報から樹種別の在庫情報を割り出し、在庫が多い樹種順に人気ランキング形式にしてみても、ウォールナットの在庫数は突出しています。ウォールナットの在庫数が多いということは、それだけ購入している人の数も多いことの証です。
一枚板で人気の種類は?日本全国の販売店にある在庫情報からランキング調査
ヨーロピアンウォールナット
珍しいヨーロピアンウォールナットの在庫がありました。ヨーロピアンウォールナットのを見るのは、アトリエ木馬以外の店舗では初めてです。
しかも綺麗な縮杢 (ちぢみもく)が出るヨーロピアンウォールナットです。
クラロウォールナット
美しい杢目のクラロウォールナット。
こちらのクラロウォールナットの辺材の仕上げは、接客も行なっているクリエイティブディレクターの須藤さんの手によって作り上げられたものです。
よく見かける一枚板の辺材は、かなり削ぎ落とされ、自然な無垢な雰囲気が損なわれてしまっている事が多いですが、このクラロウォールナットについては、ギリギリの状態まで無垢な部分を残すことを心がけて加工が行なわれています。
加工を行なうスタッフの方が、接客を行なってくれることは、一枚板を購入する側からすると、実際に作り上げた方が目の前で説明してくれるのため安心感があります。
栃(トチ)
栃(トチ)の一枚板テーブルです。
全ての一枚板がとても表情豊かで魅力的です。
栃(トチ)の瘤杢って、見かける機会が少ないと思うのですが、無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店に引き続き、一枚板ギャラリー千<SEN>青山店にも在庫がありました。
ブビンガ
ブビンガの一枚板です。
立て掛けている状態でこの存在感なので、テーブルとして寝かせた際には更に杢目が浮かびあがるのではないかと思います。
どこを見ても、何度見ても凄いブビンガです。
ケヤキ
ケヤキの一枚板を眺めている時に、クリエイティブディレクターの須藤さんから、
こちらのケヤキと、
こちらのケヤキ、どちらが好みですか?と質問をされました。
私は断然、表情豊かな以下のケヤキの方が断然好きです。
でもこのケヤキ、杢目を見れば、動きやすいケヤキであるのは一目瞭然です。
実際木表に亀裂が入っていますが、割れた部分は樹脂でシッカリと埋められていました。割れや反りは、無垢材の個性です。個性的であればあるほど魅力的です。
ウエンジ
玉杢が綺麗なケヤキの隣には、無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店で見かけたウエンジと色の抜け方が少し似ているなっと感じた杢目が見えるウエンジです。
栗(クリ)
この栗(クリ)も幅が広く、動きがある板目部分がとても魅力的です。
マホガニ
山桜(ヤマザクラ)
杢目が綺麗に整っていて、とても綺麗な山桜(ヤマザクラ)です。
パープルハート
パープルハートってあまり杢目がハッキリと出るイメージがなかったのですが、このパープルハートは、かなり綺麗で個性的な杢目が出ていました。
屋久杉
屋久杉の光明です。光明って私知らなかったのですが、ライトで照らすと、照らされた部分が黄金に輝きます。
いろいろ杢目が綺麗な端材を購入して、自宅で眺めている時に、「なんでこんなにこの木は輝いているんだ?」と疑問に思ったことがあったのですが、杢目を照らした時に黄金に輝くことを光明と読んでいるようです。光明が出るのは、屋久杉も含めて、国産材の大きな魅力の一つのような気がします。
ミズメザクラ
ミズメザクラといえば、虎斑(とらふ)や虎杢と呼ばれる杢目です。銀杢とも呼ばれています。
こちらのミズメザクラの元末の木口にはレジン加工が施されていました。ちなみに無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店、一枚板ギャラリー千<SEN>青山店にあるレジン加工の一枚板は、全てクリエイティブディレクターの須藤さんの手によって作り上げられたものです。
サペリ
こちらは、サペリの玉杢です。サペリは、柾目部分に出るリボン杢のイメージしかなかったのですが、ここまで玉杢が出るなんて、初めて知りました。
ポプラ
オールドジャラ
上から見ると、とても綺麗な卵型をしていました。
チュアート
日本全国で一枚板を販売している店舗にある樹種の在庫情報を一通り調べてきた中で、チュアートと呼ばれる樹種は初めてみました。右側にある一枚板がチュアートです。
脚
一枚板テーブルの脚は、無垢一枚板専門店slab team(千年家具)柏店と同じく、スチール、透明アクリル、木製と各種ラインナップがありました。以下は、台形をしたシルバースチールの脚です。
こちらはアクリルの脚。アクリルの脚って高額ですが、厚さ3センチという点がそもそも規格外なので、原材料から高額なのは、一枚板と知り合う前からよく知ってました。
椅子
ウォールナットでの一枚板でできたベンチシートです。90度に曲がった箇所まで杢目が揃っているのは、一枚板ならではの魅力です。
こちらは、スラブオンチェア。何で一枚板テーブルに椅子を引っ掛けているのか、理由を知らなかったので、クリエイティブディレクターの須藤さんに質問をしたところ、以下の理由があるそうです。
ルンバで掃除をする際に、椅子が邪魔にならないようにテーブルに収納できる。
なるほど!っと思ってしまいました。ちょっとした工夫が、利便性を高めるという新たな発見をしてしまいました。
一枚板ギャラリー千<SEN>青山店のご紹介は以上です。上記でご紹介した樹種以外にも、店内には定番人気種のモンキーポッドやマニアックな神代ニレ、ヤニ松、ラオス産の本花梨(カリン)玉杢のレジンテーブル、花梨(カリン)などの一枚板の在庫がありました。
全ての一枚板の表情が豊かで、とても魅力的でした。倉庫には2,000枚の在庫があるということなので、これから先、どのような一枚板が店頭に並ぶのか、とても興味があります。
一枚板ギャラリー千<SEN>青山店を運営する無垢一枚板テーブル専門店slabteamについては、以下のページでまとめています。
店舗情報
- 店舗名:一枚板ギャラリー千<SEN>青山店
- 住所:東京都港区北青山3-3-7第一青山ビル2F
- 電話:04-7175-4055
- 営業時間:10:00~22:00(予約制)
- 定休日:年中無休
地図
ストリートビュー
無垢一枚板専門店slab team
無垢一枚板専門店slab teamは、東京(青山)、千葉(柏市、印西市)に店舗がある一枚板の専門店です。青山店、柏店は、完全予約制のため、訪問前に店舗へ連絡を入れる必要があります。一枚板テーブルを購入する立場で、実際に訪れて感じたことは、木の表情が豊かな一枚板テーブルの在庫がとても多いという点です。倉庫には2000枚の在庫があり、表情豊かな一枚板を求めている方にはおすすめの一枚板専門店です。また、品質が安定した一枚板テーブルを販売するため、高周波プレス機やセラウッド塗装を採用している点が大きな特徴です。
一枚板販売店訪問記
一枚板販売店訪問記では、実際に訪れた一枚板を販売している家具店、一枚板専門店、材木店・銘木店についての情報をまとめています。実際に様々な店舗を訪れたり、インターネットを通じて一枚板を購入してみるとなぜか感じるのが、販売店によって一枚板に特徴があるという点です。その特徴が具体的に何なのか?という点を分かりやすく説明するのは難しいのですが、一枚板を販売する気持ちや想いの特色が、一枚板に乗り移っているような感覚が私にはあります。一枚板は唯一無二な全てが一点モノの無垢材という点は、一枚板を販売する世界中にあるお店に共通する点ですが、訪れる店舗によってそのお店の特徴が出るのは、一枚板を仕入れたり、作り上げたり、販売したりする人の気持ちや考え、方針の違いのためなのだと思います。本ページは、一枚板を購入する側の立場で、実際に訪れた店舗にて、写真撮影をさせていただいております。お店に訪れる前の雰囲気の確認などでご活用ください。